11インチMacBook Air購入計画Vol.3「in 2015」

うぉず

さぁ、どうなる・・・[@appleshinja_com]

りんごは光る

そういえば、私がMacを始めて買った時はりんごは光って当たり前のものだった。光らないりんごを初めて見たのは2016年のMacBook Proだった。

りんごが光らなくなったのは悲しかったが、私はその美しさに一目惚れしてしまって2015年モデルの15インチMacBook Proのほぼフル盛りを持っていたにも関わらず購入してしまった。

見た目に惚れて購入したのはあの一回きりだった。
それほどまでにApple Storeに並んだスペースグレイのりんごたちは魅力的だった。

その後、私は光るりんごのMacBook Proをサブ機として使い続け、最終的には家族へと譲渡して手放すこととなる。

あれから8年。
りんごは光る。と当然のように思っていた時から2920日も経ってしまった。
今では光らないりんごは当たり前になってしまった。

りんごが光ることに意味はないし、もはや手に入れる論理的な理由は存在しない。だからこそ私はりんごが光らないことにも不満を感じることはなかった。いや、感じないようにしていた。

2015 to 2016

この1年。
たった1年の間に私は人生の岐路に立たされていた。
あの1年間の間に存在した膨大な選択が1つでも違っていれば私はこのブログを始めることもなかったし、Youtubeを始めることもなかった。

それは同時に今いるブログ読者さんや視聴者さんたちとの仲も築けなかったということを意味する。

その1年の間に経験したことについてはこのブログでも触れてきたことはない。というか、ブログを始める前のプライベートと仕事に関してのことなので触れる必要はないし暗い話ばかりになるので触れるべきではないと思っている。

ただ、1つ言えるのは私の中で2015年は終わりの年であり、2016年は始まりの年であるということ。そして2016年に手に入れたMacBook Proは私にとっては全てが始まった記念のモデルであり、何よりも大切なMac。過去最高に大切なMacだと思う。

それは揺るぎない。

あれから8年が経過し、私の中でも色々と変化があり、当時の出来事を感情を交えずにただの出来事だと捉えられるようになった。

そして・・・2015年版までのMacへの想い出に蓋のようなものをしていたことにも気付いてしまった。光るりんごを見ると美しさと同時に当時の決して良いとは言えない思い出までも蘇ってきてしまう。

当時、私はMacと共に今とは比べ物にならないほどに、体が壊れるほどに仕事を続けていた。若くて尖っていたということもあるとは思うのだが、それほど前のめりに全てをかけていたからこそ何度も訪れた良くない出会いが全てを嫌な思い出に変えてしまっていた。

しかし、もうそんな出来事は過去のものになってしまった。
今は・・・光るりんごが恋しくてたまらないとすら思える。結果論にしかならないのだが、あの時があったから今があると思えるようになってきた。

2015年から2016年を繋ぐことができるのは自分の気持ちの変化と、光るりんごだと思えるようになった。

アホみたいな話だが、ガジェットが好きな人、仕事で使っている人であればあるほど人生の岐路に立った時のモノには愛着があるはずだ。実際に、「初給料で買ったMacは今でも大切に取ってあります。」という方がいるのがいい例だと思う。

Perfect!!

光るりんごのMacBook Airが欲しくなったきっかけは中古ショップに行ったことだったが、私の中で「なんでこんなに欲しいんやろ?」と考えた時に、前述したような色んな気持ちの変化があったことに気付いた。気付いてしまった。

誰しもそんな瞬間があるはずだ。
私はAppleが大好きで大好きで仕方ないのでどうしても自分の人生とApple製品を結びつけてしまう。

11インチのMacBook Airを今更買うことに意味はない。
そう思う人も多いだろうと思う
それは正しいし、物凄く理に叶っている。

私もそう思う。
いや、そう思うような人間だった。と言った方が正しいかもしれない。
なぜか私はロジカルではない選択をすることが年々増えてきている。

決してロジカルではない選択をすることが増えてしまったのは奇しくも2016年ごろが転換点だった。それまでの私は理詰めのあまり、いや、決して柔和な性格ではなかった。きっかけはとある英語講師との出会いだった。

その先生は超大金持ちのアメリカ人でバリバリの保守派で考えが固く、教え方も古臭いもので場合によっては声を荒げるような人だった。はっきり言って嫌われていた。

ただ、私自身、「この人を英語で納得させることができれば英語力が上がるはず!」と思って優先的にその講師の授業を優先的に取っていた。あの頃、「英語力を磨く=その講師を説き伏せる」が私の全てでもあった。

だが、何度授業を受けてもその講師はイライラしっぱなしで私の英語を鼻で笑うような人だった。英語はデータの提示がより良いと思い、世界中のあらゆるデータを引っ張ってきて様々な事例を出して数千文字の英文を提出しても「まぁまぁだな。」の一言で終わった。

そんなある日。
その講師が英語で「Perfect!!」と興奮しながら褒めてくれたことがあった。その日の英文は私にとっては物凄く意外なものだった。

様々なデータや事例の提示はそこそこに、私は最後のパラグラフで自分の考えを全てぶちまけた。文法も単語力も良くはなかったと思う。ただ、最後に以下の一文を付け加えたことを今も覚えている。

when it doesn’t appears to be a logical choice.

講師はその部分がすごく気に入ったみたいだった。そして、「データや事例を出すことはとても大切だが、論理的な選択ではないことも時には大切だ。お前のアイディアは完璧だ。」と初めて褒めてくれた。

それからの私の選択はApple製品以外においても、とりあえず論理的な選択を避けて、自分の直感のままに生きてきた。今ではあの講師がなぜそう言ってくれたのかわかるような気がする。

無理やりMacBook Airを購入したい理由に結びつけているわけでもなく、なんとなくこういう状況になると私はあの頃のことをどうしても思い出してしまう。

次回予告

さて、とは言っても中古で状態のいいものというのはほとんどない。
こればっかりは私の気持ちが盛り上がっても買えるものではないのでどうしようもない。

ただ・・・
なんとなく心の整理がついたようには思う。なんだかあの頃は色々とあったなぁと思うと共に過去を懐かしめるようになった自分自身を見て加齢も悪くはないと思った。日本酒も美味しく感じるようになったし、どんどんいい意味で日々が楽しくなってきた。同時に脂肪も増してきたが。

さぁ、あとは、、、買い物運が降り注ぐかどうか。

次回予告:りんごは光る(仮)

9 COMMENTS

とと

これですよ!この冴え渡る文章のキレ!
これこそがうぉずさん、Apple信者1億人創出計画ですよ!

いよいよ次で完結でしょうか。
無事、運命のモデルと出会うことはできたのか?
わたし、気になります!

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Pakatinano

うぉずさん

こんにちは!
いろいろ迷うことがありますが、自分は直感が走ったらこれって決めて、非合理的だろうが、非論理的だろうがドライブかけていってしまうなぁ
人でも物でも紡いだ縁にストーリーができるのはそういった出会いだと思いますし、それこそが必然と思える出会いなのではと思っていますはぁと

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ふじさんAGC

光るリンゴを見てニヤニヤしているおじさんです。

光るリンゴが販売されていた頃は周囲はみんな持ってました。
私はWindows機と職場のPowerMacとの両刀使いでした。

その頃Windows勢は常にApple勢から煽られる運命で「このMacいいだろう!」と言われ続けていました。勧める理由は皆んなは一様に「このリンゴ光るんだぜ」が合言葉のようでした(笑)性能とか機能だけでなくデザイン面でもユーザーを満足させていたAppleはさすがだと思います。

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PX10 video

はじめてブログを読ませていただきました。いまさら非合理的な「光るりんご」が欲しいという感情は過去の自分を肯定することでもありとても美しい感情です。過去の感情にこだわり行動することはお若い方たちの特権です。うらやましい。僕は来年古希を迎えますが、この歳で過去にこだわるとそこから抜け出せなくなってしまいますから。

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のりのり

いいの見つかりました?

これ読んだら久しぶりに「Apple信者になった理由」を読みたくなって
いやぁいいっすね、Apple♡

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yutte

ぬふ様、確かに、光るりんご、惹かれるものがあります。
と言うか、その昔買ったMacbook Pro(まだIntel化する前だったような)も光っているやつで、それが当たり前だったので、今の光らないやつは物足りない感はありますが、とりあえず光る機能の意味合いは無いと言い聞かせていますw
ここは、もうぬふさんと仲間たちでApple本社へ行き、限定でも良いから光るりんごバージョンを販売してくれ!と直々に働きかけましょうよ!!!(結構賛同する人、世界中に多くいるのでは・・・

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エルメスの腕時計

 はじめまして。
この記事を読んで、数年前に処分した
MBA11(貴ブログを参考に買ったもの)
がまた欲しくなりました。
 たまたまフリマを見ると、i7,8gb,日本語
キーボードの美品が30K程でありました。
 取っておいたベゼルを黒にするシールや
magsafeアダプタ等がまた使えそうです。
 参考になる記事をありがとうございました。

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アオ

ウォズさん、アメリカの中古品サイト(back market)でMacBook Airの11インチ、8GBのものが200ドルで売ってましたよ!12ヶ月間の保証も付いているみたいです。

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いどの

色々なApple製品が月日とともに私の手元から離れていきましたが、2015MacBook Air11インチ Core i7 8GBは未だに現役です。(最近ではBootCampでの出番が多いですが…)
先日も出先のカフェで後輩とMacBookを並べて
「先輩のリンゴマークは光るんですね!」「それ完全に馬鹿にしてんだろw」
そんなやり取りを思い出してしまい、ついついコメントしてしまいました。

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