管理人管理人

当ブログでは新型製品のレビューが届いたらその都度、読者さんたちから届いたレビューを1記事にまとめていくのだが、当記事で紹介するレビューはあまりにも素晴らしすぎるので1記事単体でご紹介させていただきたい。本物のプロのレビュー!![@appleshinja_com]

※12.9インチiPad Proのレビューはこちら→M1 12.9インチiPad Proのレビューを7名分集めてわかった52のこと

※当記事は私が書いたレビューではなく読者さんのレビュー記事です

※頂いた正確な記事タイトルは「クリスタで月100時間以上iPadで絵を描く or 最終出力が紙ベースなら、前モデルから乗り換えることに価値があるかも」だったのですが、記事タイトルの文字数の関係上、一部を省略させていただきました

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はじめに

絵描きがiPad Pro12.9 late 2018 → iPad Pro12.9 late 2021に乗り換えるべきかをロマン以外の要素で考えてみました。ひとつの意見として参考程度にどうぞ。

美大卒、DTPオペレーター、デザイナーとして2年の実務経験あります。現在、イラストレーターです。50時間使用後のレビューとなります。

結論。(ロマンを除いて)ほとんどの絵描きにとってlate2018で必要十分以上ではないか、と思ってしまいました。

では、ほとんどに含まれない、ごく少数の例外は何か、その線引きとして、私は「クリスタで月100時間以上絵を描く」 or 「最終出力が紙ベース」を提案します。

私の購入理由は、性能面というよりも、late 2018のリセールバリューを考えて、買い替えを決意しました。結果的に、iPad Pro12.9 late 2018(64GB)を65,000円(落札システム使用料を差し引いた手取りの金額)で売却 →iPad Pro12.9 late 2021(128GB) 125,000円で乗り換えた形となります。

届くまでは、買い換える必要はなかったのではないかと不安に思っていたのですが、しかし、実際、late2021に乗り換えた今、M1チップによって向上した処理性能の恩恵を強く体感しており、大いに満足しています。

一方でその性能差で解決してくれるストレスは、そもそもlate2018を使っていた頃には、それがストレスであることと認知できていなかったレベルのほんの僅かなものでしかありません。

これからお絵描き目的で買う人は、late2021とlate2018の差額で、何を買えるのか。例えば、その差額で、画集や絵の教本を何冊買えるのかを考えてみるのもよいかもしれません。

メリット

ポータブルにできる現状最強の色校正アイテム

私の考える最強のメリットはこれです。現状ポータブル端末で最強のソフトプルーフ(モニタ上で印刷結果を確認すること)が可能です。プルーフ(校正刷り)する人にとっても、ディスプレイと印刷物の色差が少ないので、何度も刷る手間をなくせるでしょう。late 2018の液晶ディスプレイの時点で、適切な設定を刷ることで(True Toneをオフにし、Night Shiftで5000Kに色温度調整を行う)平均色差⊿E=2.38になるそうです。

これはA級許容差(1.6~3.2)とよばれ、色の離間比較では、ほとんど気付かれない色差です。マンセルカラーシステム、顕色系色見本を使ったことがある人は、その許容色差範囲と同じだと想像して下さい。late2021 ではminiLEDになったことで、より色の表現能力が強化されました。色差⊿Eも向上していると推察されます。

残念ながらPhotoshop for iPadはカラーマネジメント非対応(2021/05/31現在)ですが、CLIP STUDIO PAINT(以降クリスタ)とAffinity Photoがカラマネに対応しています。

クリスタはワークスペースとプレビューでカラマネに対応しています。ただしデフォルトに入っているカラープロファイルしか扱えません。画像へのカラープロファイル埋め込みははTIFF/JPEG/PSD/PSBのみで、PNG非対応です。

Affnity photoはワークスペースとプレビューでカラマネに対応しています。Icloud経由で任意のカラープロファイルを適用させることができます。これによって印刷所に入稿する際に指定される代表的なカラープロファイル以外のカラープロファイル、特色印刷、自宅で使うプリンターや、特殊用紙を使う場合も、ソフトプルーフができます。また、PNGのカラープロファイルの埋め込みにも対応しています。

ただ、時間もコストもかかるし、真面目にカラプルーフしてる(できる)イラストレーターさんは全体から見れば、まだまだ少数派です。

しかもweb用の画像は、そもそもカラープロファイルを埋め込む必要がありません(最新のバージョンであれば、ほとんどのブラウザで自動的にsRGBになるし、高色域ディスプレイを使っている人は少数派なので)。

メモリのストレスからの完全開放

メモリが4GB→8GBになったことで、絵を書く用途においてメモリのストレスから完全に開放されました。とはいえ、iPad(第6世代) 2GBでは露骨に感じたメモリ不足ですが、iPad Pro 12.9 late2018の下位モデルの4GBの時点で、CLIP STUDIO PAINT(以降クリスタ)の裏で、メモリを食う3Dゲームが起動しているか、1GBオーバーのデータ(10,000×10,000px 350dpi レイヤー50枚以上)を扱わない限りメモリ不足は体感出来ませんでした。

もちろん600dpiのカラーデータを作成したり、100枚以上のレイヤーを使ったりすれば処理が重くなったりしますが、現実的な入稿データではないので考えなくていいと私は思います。

ちなみに、10,000×10,000pxはクリスタで扱える最大のキャンバスサイズであり、350dpiは印刷所が扱うカラー原稿では一般的な画面解像度です。このサイズのデータはプロの間でも非常に稀で特殊なケースだと思って下さい。実寸で700〜1200mmぐらいの印刷物を作るときのデータです。(テストに使ったデータは個展のメインビジュアルに使った特殊印刷の入稿データでした)しかも、このデータはlate2018で編集できますし、2021にしたからといって爆速ヌルヌルになる訳でもなかったです。多少マシになりますが。

ProcreateはA4 350dpiの場合、使用できるレイヤー上限が(late2018)41枚→(late2020)52枚→(late2021)66枚に上がったのでその点は利点です。

(メモリ4GBはlate2018 64/256/512GBです。メモリ8GBはlate2021 128/256/512GBです)

プチフリーズに悩まされずにすむ

クリスタには自動保存機能があります。最短で5分ごとに復元情報を保存する機能です。この機能が起動すると保存が完了するまで、画面の一切が無反応になるプチフリーズが置きます。このフリーズする時間が3秒→0.5秒以下に変わりました(3,000×3,000px 72dpi レイヤー 50枚の場合)。画面が3秒間、一切操作を受け付けなくなるので、筆が乗っている時にこれが来ると、集中が切れてしまい、以前は結構ストレスでした(と、late2021に乗り換えて気づきました)。

クリスタのファイルを開くスピードが速い

3秒→1秒に変わりました(3,000×3,000px 72dpi レイヤー 50枚の場合)。読み込みの進捗バーが表示されないほど高速化しました。以前は、ファイルを開くまで、視線を外す程の待機時間がありましたが、目を別の方向へ向ける必要が無くなりました。

強制終了が少ない、というか50時間使って未経験

late2018では裏で3Dのゲームを起動しながら、クリスタを起動して作業ファイルを開こうとするとメモリが足りなくて、ファイルがいつまでたっても開けずに強制終了するしかなくなるのですが、それがなくなります。ただ、これは裏で起動しているゲームのタスクを切れば簡単に解決できる問題でもあります。

アプリの起動がキビキビしている

実際に時間を測っていないので、主観ですが、アプリの起動がlate2018に比べて明らかに良くなっています。また裏で別のアプリが起動していても、なんか動作がもっさりしてきたな、タスクキルしないと、という感じがしなくなった気がします。

デメリット

・本体が0.5mm 厚くなる
届いた時に、ちょっと分厚くなったな、という感じはする

・重くなる
体感的には分からない

・値段が高い
言うまでもなく

オススメしたいかどうか

表題の通り、クリスタで月100時間以上iPadで絵を描く or 最終出力が紙ベースなら、前モデルから乗り換えることに価値があるかも、と思います。

クリスタで月100時間以上、というのは、ファイルの上書き保存、ファイルを開く、自動保存機能が高速化することの恩恵を受けらる、1つのめあすとして提案します。気になる人も、気にならない人もいると思います。デフォルトで20分に1回、3秒のフリーズとして、月に100時間作業すれば、300回×2.5秒=月12分。これが金額に見合うか、問われると、うーん、どうなんでしょう。

以上、late2021にして、何も変わらないと思って不安だったけど、ちょっと性能アップしていて満足した、というレビューでした。