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うぉず
5つの見所をネタバレなしで解説
以下、私が見所だと思うポイントを5つ解説していきたいと思う。
「まだ、映画を見たことがない。」というあなたも安心してほしい。ネタバレは極力しないように書いたつもりだし、以下の見所を知っておくことでより映画を楽しめると思う。
※ちなみに私が購入したのは以下の字幕版。映画タイトル「スティーブ・ジョブズ」のmののは2013年版と2016版あるので、もし購入される場合はきちんとチェックしておこう。
見所1、ジョブズのクソ野郎っぷり
ジョブズが異端者であったことはよく知られているが、その詳細を知っている日本人は少ないのではないだろうか?
だが、安心してほしい。この映画にはジョブズのクソ野郎っぷりがふんだんに散りばめられている。
特に、このシーン。
She is not my daughter!!!
と叫ぶところはクソ野郎っぷりがみなぎっている。
いや、ダメでしょ・・・と思わず苦笑してしまう。自分の娘を認知しなかったジョブズのひどさにぜひ注目してみてほしい。
見所2、ジョブズの嫌われっぷり
分かってはいたことなのだが、とりあえず、ジョブズは嫌われまくっている。
あのマッキントッシュの開発に携わったスーパーエンジニアのアンディハーツフェルドからも嫌われている。
はっきりと正面から「嫌いだ。」と言われている。
あと、ジョブズが叫びまくり、どなりまくった後の静まりとみんなの反応。
誰が見ても嫌われているでしょ。
と思える雰囲気を抜群に作り出しているシーンが多々あるのは、この映画の見所の1つだろう。
見所3、ジョブズとスカリーの確執
あなたはジョンスカリーを知っているだろうか?
ジョブズがかの有名なセリフで当時ペプシのCEOだったスカリーを誘ったのは有名な話。そのセリフとは、
「君は砂糖水を一生売り続けるつもりか?それとも、世界を変えたいとは思わないのか?」
これはあまりにも有名。ただ、その後にお互いのビジョンが衝突してスカリーはジョブズを追放する。
のちにスカリーはこの決断を後悔するのだが、ジョブズはスタンフォードの演説で「あの経験は私には必要なものだった。」と語っていることから、ジョブズを偉大なCEOにした重要な決断だったともいえよう。
とはいえ、Appleを追い出された夜のジョブズは見ていて切なくなる。自業自得とはいえ、やはり自分が作った会社を追い出されるというのは見ていて寂しい気持ちになった。
スカリーはこの映画の重要なファクターを占める人物なので注目してみてほしい。
見所4、ジョブズとウォズの確執
ジョブズとウォズが何度も喧嘩するところもこの映画の見所だ。
私はジョブズもウォズも大好きなので見ていて少しだけ悲しくなったが、双方の意見も分かるのでどちらが正しいとは言い難い。
ウォズ→AppleⅡを作ったチームのみんなへ感謝の言葉を!!
ジョブズ→必要ない。新しい製品だけを観衆に届ける!!
という平行線のまま物語は進んでいく。
ただ、ウォズの文献を読み漁っている私の解釈ではあるが、ウォズはAppleⅡへのこだわりがかなり強いと思う。自伝の中でもあれは僕が1人で作ったものでジョブズが作ったものではない。という主張を繰り返している。
確かに、ウォズが作ったものだし、世界を変えたコンピュータなので言い分は分かる。にも関わらずジョブズにすべての関心が向けられているのが気にくわない、というよりも彼の性格を考慮すると、正しいことをただ主張した。という感じなのだろう。
ジョブズとウォズが怒鳴りあうシーン。ぜひ注目してほしい。
見所5、プレゼンへの異常なまでのこだわり
もし、私がこの映画の見所を1つあげるとすれば、「ジョブズのプレゼンへの異常なこだわり。」を挙げるだろう。
とにかくこだわりっぷりが半端じゃない。そんな細かいことなんのために?と他人なら思うようなことに異常に執着する。彼は自分の世界を作り上げることには一切妥協はしない。
だからこそ、Appleイベントは毎回伝説的だったし、人々を興奮させたのだろう。
【マジギレ】スティーブ・ジョブズが激怒する7つのAppleの今。 | Apple信者1億人創出計画
という記事でも伝えたようにジョブズがAppleの今に不満があるとすれば製品のプレゼンというのは間違いないように思う。
もちろん、製品へのこだわりも半端ではない。初期のAppleⅡでは、ベージュの色が決められずに数千枚も色のサンプルを取り寄せていたし。角の丸みについて数週間もチームで話し合っていたそうだ。
製品、プレゼン、広告、すべてにこだわって完璧な世界を作り上げていたジョブズの執念ともいえるような性格がこの映画からは伝わってくる。
部下は大変だったろうなぁ、とちょっと心配してしまうが。苦笑
独断と偏見に満ちた個人的なレビュー
私はこの映画を観て強く感じ、そして今まで思っていたことが確信に変わったのだが、ジョブズには本当に明確なビジョンが見えていたのではないかと思う。
自分なら世界を変えられる。そんな使命感を持っていた。ただ、そのためには家族すら断絶するほどに、自分を追い込む必要があった。
ゆえに周囲に辛く当たり続けたのだろう。クレイジーなほどに、完璧な製品をこの世に残すことにこだわった。その代償として実の娘を認知しないという最低の行為までとった。
日本なら絶対に社会に受け入れてもらえないような最低の人間だったことは間違いない。
逆に言えば、あのクレイジーで人格破綻者のジョブズを受け入れていたアメリカ社会というのは素晴らしいと思う。(私はアメリカがよいとは思わないし、日本が1番だとは思っているのだがその寛容性は見習うべきだろう)
実の子を認知していないことなんてバレてしまえば、日本であれば一発アウトでもう二度と社会で認められることはないだろう。
ただ、ジョブズ自身が両親に捨てられたというトラウマに苦悩していたというのも事実。そんなシーンもこの映画にはたっぷり含まれている。
もし、あなたがジョブズに少しでも興味があるのなら、一度はみてほしい名作だ。私も私の周りのApple信者もこの映画には非常に満足している。