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うぉず
はじめに:当シリーズについて
当シリーズは、様々な職業の方に「どうやってApple製品を使いこなしているのか?」という事に焦点を当てて書いていくシリーズ。
とある読者さんからの提案があり、「それは絶対やったほうがいい!!!」と強く共感した事が当シリーズのきっかけだ。
もし、あなたが何かしらのプロフェッショナルなお仕事をされているのであれば、お礼として500円分のアマゾンギフト券をお渡しするので、ぜひご協力頂ければ幸いだ。
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では、早速いってみよう!!
現在のメインマシン、サブマシン
メインマシン:MacBook Pro 13 inch (2017 Two Thunderbold 3 ports) 8G Memory/128G SSD
サブマシン:Mac mini (2012) 16G Memory/256G SSD
iPad Pro 10.5 inch (2017) 256G Wifi model
iPhone 5s 16G
なぜ、このApple製品を使っているの?
うぉず
アメリカの大学院生、かつ講師まで務められている方へインタビューさせて頂ける事に非常にワクワクしております。
まずは、それぞれのApple製品の使い方についてお伺いできますでしょうか?
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博士課程に入る前はWindowsの入ったノートパソコンを使用しておりました。パソコンにかなりのガタがきていたことや、頻繁すぎるアップデート、アプリケーション間の行き来の煩わしさ等を理由に一念発起し整備済品のMacBook Pro 13 inch (2014) 8G Memory/128G SSDを購入したのが始まりでした。
それ以来、トラックパッドによる画面移動(アプリケーション間の行き来)の容易さ、文字の美しさ、全体的な「サクサク感」、感覚的な操作性、他のApple製品との連携の容易さ等に非常に助けられてきました。
2017年末に今のMacBook Pro (2017 Two Thunderbold 3 ports)に買い替えた際、以前のMacBook Proは親しい友人に譲渡してしまったのですが、彼も私と同じような感想を持って日々勉強や仕事に使ってくれているそうです。
13 inchを選んだのは「大学院生」という立場から移動が多い(アパートと大学の行き来、大学構内での移動、学会等での国内の移動等)ため、少しでも軽い方が良いという思いからでした。
8G Memory/128G SSDを選んだのは、以前のWindows入りのノートパソコンが4G Memory/500G HDDだったので、それよりもスペックが高くなるべく価格の安いMacBook Proを購入したかったからです。
2017年モデルに買い換える際、「2014年モデルのMacBook Proは8G Memory/128G SSDで問題なく使えたし、今度のもそれで良いか」と安易に考えていたのですが、今は少し後悔しています。
博士論文を書き進めたり、教員としての仕事をこなす中、メモリや容量に物足りなさを感じてきております。買い替えの際にうぉずさんのアドバイスに出会っておきたかったですね。
ブログを拝読しだしたのがつい最近なもので。(非常勤ではありますが)大学教員の立場から、MacBook Proを使っていて良かったなと思えるのは学生の多様性に対応できるという点です。
私のMacBook ProにはMicrosoft Office Word, Excel, PowerPointとAppleのPages, Numbers, Keynoteを入れているので、課題をPagesで書いて提出する学生やMicrosoft Office Wordで書いて提出する学生のどちらにでも対応できるというのは強みだと思います。
教員の中にはMacユーザーの学生にはPagesで書いた課題はPDFに変換して提出するよう求める方もいるようですので(学生談ではありますが)。研究者の卵として困った点はアプリケーションによってはWindows機とのデータの共有ができない点です。
最近のアップデートで改善されたのかは私自身確認していないのですが、以前NVivoという質的研究の分析に使うアプリケーションがMac-Windows間で互換性がなく困った、ということがありました。
Parallels Desktopがあれば問題ないのかもしれませんが、私のMacBook Proではスペック的に心もとないですね(笑)。
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初めはモニターだけを購入して、MacBook Proに繋げていたのですが「家に帰ってきてはモニターにつなぐ。家を出るときはモニターから外す。」という作業が億劫になり、それならばと家用の機体として中古でMac miniを購入しました。
自分でMemoryやSSDをアップグレードしているので、古いモデルにも関わらず非常に快適に動いてくれています。MacBook Proは論文執筆のメインマシンとして常に持ち歩いていますが、Mac miniは授業で使う資料やスライド作りに役立ってくれています。
大きめの画面で作業できるのでスライドを教室のプロジェクタに映した際の文字や図の見え方をチェックするのに役立ちますし、Memoryをアップグレードしているので、複数のスライド、教授用資料、学生の情報、EdmodoやD2LなどのLearning Management Systemを同時に開いていても問題なく動いてくれます。
また、受け持っている科目が「ライティング」なので、授業中にデモンストレーションとしてQuick Time Playerで録画した私自身のライティングのビデオをiMovieで編集したりしてスライドに埋め込むのですが、このような作業でもフリーズする事なく動いてくれています。
メイン機が128G SSDと小さいのでiMovieは入れておらず、授業で使う動画編集はMac miniのみで行うことにしています。
家用と持ち運び用でデータの共有などの不安もあったのですが、iCloudをはじめGoogle DriveやDropboxで論文や授業用のデータは共有できますし、その他にもカレンダーやノート、PDF ExpertなどでもApple製品間の連携やデータ共有が可能なので、思っていたほどの不便は感じておりません。
むしろ、完全に分業制にすることでそれぞれの作業が捗っているとさえ感じます。
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以前は論文を読む用にとiPad Air2 16G Wifi modelを2年ほど使用していました。スペックに何一つ不満はなかったのですが、授業のアイデアのメモを取ったり読んでいる論文に書き込みをしたいと思うようになり、2018年の頭にiPad Pro 10.5 inchを購入しました。
使い始めた当初は「ペンが使えるようになっただけ」と思っていたのですが、今では研究に授業に大いに役立ってくれています。まず、研究面に関してですが、私は参考文献集めのためGoogle Scholarにキーワードを登録しております。
関連する論文が出版されるとGmailに情報が届くようになっているのですが、大学では与えられたメールアドレスがあるため(そして教員間や学生とのコミュニケーション、あるいは外部とのコミュニケーションには主に大学のメールを使用するため)、常にGmailをチェックするという事はできません。
そこで、iPad ProにGmailアプリをインストールし、iPad Proで常に新しい論文のチェックをできるようにしております。めぼしい論文があれば、同じくiPad Proにインストールしてある「Mendeley」というアプリケーションを起動し、そちらに情報を送ります。
論文の情報がMendeleyに登録されれば、同じ情報がMacBook ProやMac miniにも共有され閲覧可能になるという仕組みになっています。
また、その新しく出版された論文を読みたい時には論文を一旦Dropboxに保存し、それをPDF Expert for iPadで読み、メモを取ることで、同じ情報がMacBook ProやMac miniのPDF Expert for MacにもDropboxを通して保存されることになります。
この方法をとるようになってから文献収集やメモ取りが非常に楽になりました。授業での使用に関しては、以前はMacBook Proを持って大学内を移動していたのですが、ハンドアウト等の授業で使う資料に加えて重いノートパソコンを持ち歩くのが億劫になり、iPad Pro + Smarkeyboardで代用するようになりました。
授業に必要なもの(授業用資料やスライド、課題の情報)はDropboxから閲覧できますし、学生の出席や授業中のちょっとしたメモなどはEvernoteを通してMacBook ProやMac miniと共有することにしています。
おかげでMacBook Proを持ち歩かずとも、iPad Proと授業用資料だけで大学内を移動できるようになりました。iPad Proで論文を書いたりできないだろうかとも考えてはいるのですが、論文中に図や表を入れたりする作業がiPad Proではやり辛く、まだ方法を模索中です。
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iPhoneにはあまりこだわりをもっておらず、「電話さえできればいい」程度に考えています。このあたりはうぉずさんと考えを共有していますね。実際、教員間や学生とのやりとりはメールがほとんどで、電話で会話することもありませんので。
また、電話の機能としてはiPhone 5sでも十分すぎるくらい活躍してくれているので、まだまだ頑張って活躍してもらいたいところです。
うぉず
不便さやうち疲れなどを感じることはないでしょうか?
Mac miniを使う際はどのようなキーボードを使っているのでしょうか?
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タイピングで打ち疲れるというのはあまり感じたことはありませんし、打鍵感が心地よく、文字を打つのが楽しくなるような気さえします。唯一気になる点はタイピング音かもしれません。
図書館のQuiet Study Areaなどで作業すると、少し周りに気を使う必要があるくらい音が大きく聞こえる気がします。また、授業で学生にプレゼンテーションをさせる際、MacBook Proで評価用のメモを取るのですが、タイピング音の大きさで周囲に座っていた学生の気を散らしてしまうということもありました。
Mac miniのキーボードは「Logitech K750 Wireless Solar Keyboard for Mac (https://www.amazon.com/gp/product/B005L38VRU/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1)」を使っています。打鍵感は2015年以前のMacBook Proのような打ち心地で、電池を変える手間も必要ないため、とても重宝しております。
うぉず
「英語学習」に関して、英語を書く、読む、聞くなどについて、Apple製品が役立っているのであればどのように使われているのでしょうか?
当ブログには英語に興味がある方が一定数いらっしゃるのでどんなアドバイスであれ、非常に参考になると思います。
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あえて言うなら「聞き取れない際は素直に言う」くらいでしょうか。相手の言っていることが分からないまま曖昧な笑顔で流していると後々困ることになりますので。
「海外に長く住んでいてそんなことあるの?」と思われるかもしれませんが、会話の内容が知らないものであったり(背景知識を共有していなかった場合など)、話し相手が(自分が個人的に触れてこなったタイプの)アクセント等を持っていると、一瞬「えっ?」となってしまうことが今でもあります。
アメリカに来た当初、笑顔で流す癖がついてしまったため、これは今も意識的に変えていきたいと思っている点です。
勉強といえば、単語は今だに日々勉強しているかもしれません。それに関してはApple製品は大きな助けになってくれていると思います。職業柄、普段から多くの論文を読むのですが、稀に分からない単語に出くわしたりもします。
いちいち辞書で意味を調べていると時間を無駄にしてしまいますし、何より辞書で意味を調べて論文に目を戻した際の「今まで読んでいた箇所を探す数秒」がとても煩わしく感じてしまいます。
MacBook ProやiPad Pro(この2つの製品に限ったことではありませんが)で論文を読むと単語をタップするだけで意味が表示されるので、この機能を便利に使っています。特別メモをとったりすることはしませんが、2度3度と同じ単語に出くわすと自然と覚えるようになってくるので、とてもありがたい機能ですね。
うぉず
凄すぎます・・・
私も継続してライティングは勉強しているのですが、なかなか超えられないネイティブの感覚に苦労することがあります。
ちなみに私の先生も死ぬほどライティングの課題を出してきて、「1日は24時間って知ってるのかな?」と常々思っていました。
「これぐらいやれよテメー。」という感じだったので、アメリカの大学のとんでもない課題の量が垣間見えた瞬間でした。笑
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修士にいた頃からTeaching Assistantや非常勤講師として留学生やアメリカ人にライティングを教えてきましたが、私も「ネイティブの感覚」に関して悩んだことがありました。
文法の正しさやライティングの内容に応じた適切な単語の選び、自分のライティングとはどことなく違うように感じる(アメリカ人の)同僚の「表現」…。文章を書く身として自分自身の能力に疑問を感じることもありましたし、教員として「自分がアメリカ人であれば、もっと学生の学びに貢献できるかもしれないのに」と思うこともありました。
数年ほどこういった悩みを抱えていたのですが、面白いことに最近は気にならなくなってきました。
というのも、(1)そもそも文法や単語に関してはアメリカ人の学生でも頻繁に間違える、(2)英語学習者の観点から体系的に文法指導ができる、(3)表面的な正しさよりも伝えたいメッセージの内容の方が大切、(4)結局、ライティングは「何を・どうして・誰に対して書くのかをきちんと分析する」ことの方が大切、などと思えるようになってきたからです。
もちろん、論文を書く身としては文法や表現の正しさは大切です。とても大切です。大切なのですが、教員としてはそればかりに気を取られて学生に中身のない文章を書かせるわけにはいきませんし、学生たちには彼ら自身のライティングという活動を通して何かを学ぶ機会あるいは何かを感じる機会を持って欲しいとも思います。
「興味のあるものについて読んで、理解して、書く。自分自身の思いや、考えや、意見を誰かに伝わるように書く。ライティングを通して、学生たちには成長する機会を持って欲しい。Learn to Writeであると同時にWrite to Learn。」
こういったスタンスを取りはじめてからは気持ちも楽になり、より「学生たちの学びにどうやって貢献できるか」を考えられるようになってきました。過去の悩みや経験もあってのことでしょうし、色々経験してみるものですね。
Apple製品の話が関係なくなってきたので、ここまでにしておきます(笑)。
これから「アメリカの大学院」を目指す人へオススメしたい製品は?
うぉず
最近はグローバル思考の学生さんも多いのですごく参考になると思います。
次の質問なのですが、アメリカの大学院を目指す方が揃えるべきApple製品を教えて頂けますでしょうか?
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とくにアメリカの大学院で文系のブログラムに行きたいというのであれば、ライティング課題が多く課されますし、それに伴い多くの論文を読む必要が出てきます。
快適にライティングに集中できるノートパソコンという点では別にMacBook Proでなくても良いのかもしれませんが、快適にリーディングとライティングを同時進行で行なっていきたいのであれば、MacBook Pro(あるいはMacbook)とiPad Proの連携は大きな助けになると思います。
多少の投資は必要になるかもしれませんが、それで快適に研究に励めるのであれば安いものではないでしょうか。
最後に。
うぉず
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うぉず
私も英語の勉強をまだまだしなくては・・・と思いました。
それでは、素晴らしいインタビュー記事をありがとうございました!
後日談
まさか・・・アメリカの大学院生さんへインタビューさせて頂く機会があるとは。。しかも純日本育ちながらもアメリカで英語を教えるというとんでもないハイスペックさ。
非常に嬉しかったしテンションが上がりっぱなしだった。本音を言うともっとお話しさせて頂きたかった。
文章も圧倒的に綺麗。素晴らしい表現がたくさん含まれていたのでちょっとパクってみようかと思ったり。。こういう素晴らしい方に英語のメディアとか作ってほしいなぁと願ったり。
素晴らしいインタビューを本当にありがとうございました!!
日本育ちでアメリカの大学で講師をしているなんて・・・すごいの一言です。
言葉や文化の垣根を超えて海外で活動すると言うのは、もう並々ならぬ努力と勇気があればこそなので、本当に尊敬します。
自宅用MacがiMacではなくてMac miniというのもなかなか興味深いところでした。確かに、iMacだと持ち運びできませんものね。
今回も素晴らしいインタビューをありがとうございました。
ほんと、すごい方にたくさんインタビューさせて頂いて
かなり楽しいですv( ̄∇ ̄)ニヤッ
こんな方に英語(日本語もか)のライティング習いたいです。iPadの取得時期がやや被っているのもあって、ものすごく参考になります。ありがとうございます。で、私もちょうど、iPadでのアウトプットの可能性を感じ始めているところです。結構いけるかもと思い始めたのが、うぉずさんのオススメのYoinkの使用です。これ、最近バージョンアップしてMac−iPad間の連携がよくなったみたいで(ですよね?)iOSに追加してみました。ちょっとバギーかなとも思うのですが、MacでもiOSでも加工したものをどんどんコピー、ストックおいて、iOS上では専用キーボードを使って貼り付け。自分には割と合っているかなと思っています。他の方法もいろいろ知りたいです
Yoinkのそういった使い方を記事にしてみるのも面白そうですね!
素晴らしいご提案をありがとうございますm(_ _)m
この方は本当に人柄も素晴らしかったですよ・・・
インタビュー以外でも本当に丁寧で謙虚で。。
私も直接習いたくなりました。笑
自分の知り合いにこんな方が居ないので、非常に為になりました。
僕は大学生なのですが、MacBook proは学業、趣味どちらにも使えるので買ってよかったなとすごく思います。
最近購入したiPadが今朝届いたので、これからいっぱい使って学びたいと思います!
めちゃくちゃ参考になりますよね。
私もインタビュー中ワクワクしっぱなしでした。
iPadのご購入おめでとうございます!!
色々と使い込んで新しい発見があれば
ぜひ教えてくださいねv( ̄∇ ̄)ニヤッ