ティムクックの野望「未来はスマホではなくiPadの中に。」

うぉず

私は2年前に当ブログを始めてから、「iPhoneではなく、iPadを買おう。」と一貫して言い続けてきた。そのiPadだが2019年の秋のiPadOSによりさらなる革命が起きる。当記事ではその歴史を1つずつ紐解いていってみよう。[@appleshinja_com]

ジョブズが目指したiPad

ジョブズ氏の伝記を読み返すと、ジョブズ氏はiPhoneではなくiPadの中に未来を見ていたことがよく分かる記述がたくさん見受けられる。

だが、他社とのスマホ開発競争の影響もあり、Apple社内のタッチコントロール開発を見たときに先にiPhoneの発表をするべきだと感じたジョブズ氏。結果、その戦略は大当たりだった。その後、iPhoneは飛ぶように売れ文字通り世界を変える。

その後、「タブレットの開発はしないよ。」と世間には言いつつも、社内ではずっとタブレットの開発をし続けた。

当時のタブレット業界ではスタイラスペンが当たり前のように使われており、もっと直感的に使えるものを作りたいと思っていたからだ。

2010年1月28日。

世界を変える初代iPadが発表される。

当初は、ソファーで気軽に使える、”iPadでできる何か”を前面に押し出す広告などを打ち出していた。

  • 電子書籍
  • ニュース閲覧
  • 動画閲覧

などをさらに快適に行える、と主張した。

その後、最も革命が起きたのは電子書籍の分野だった。発売からわずか2ヶ月ほどで電子書籍の売り上げが60万冊を超え、米国以外の国ではiPadの販売ができないほどiPad本体が売れまくる。

発表直後は「私はiPadを買わない。」「所詮は画面の大きいiPhone。」的なコラムが米国中で書かれたりと批判を浴びていたが、結果としてはiPadは売れまくり”閲覧デバイス”として人々が求めていたものであることが証明された。

ティムクックが目指したiPad

一方でティム氏が目指したiPadの歴史を見てみよう。彼がCEOに就任した2011年8月24日以降のiPadで革新性があったものは以下の3つ。

  • 初代iPad Air 2013年10月22日→圧倒的に薄型。今のiPadの原型。
  • 初代iPad Pro (12.9インチ) 2015年9月9日→Apple Pencilに対応した初のiPad。
  • iPad Pro (9.7インチ) 2016年3月21日→小型のiPadでApple Pencilに初めて対応。

この3つ。

まず、薄型の型を作り、その後、Apple Pencil対応へと一気に流れ込んで行った。そして、現在の形へと。

特にApple Pencilの対応には世界中の人が驚いた。スタイラスはジョブズ氏が嫌ったものであり、その遺伝子を継ぐApple社が発売するとは思えなかったからだ。だが、Apple Pencilは多くのクリエイターを生み出し、世界中の人から評価されることとなる。

2017年はベゼルレス化が進んだだけなのでそれほどの革新性はなかった。2018年はベゼルが大きく撤廃され、第二世代Apple Pencilに対応。ハードウェアとしてはほぼ完成形とも思えるiPadが発表された。

これにて、ティム氏のiPadの構想は完成した。

ようにも思えた・・・

が、2019年6月3日。ティム氏の構想が終わっていないことを決定づけるものが発表された。

それが「iPadOS」。

現在はベータ版が出回っているだけだが、調べているだけで脳汁が止まらない、iPad独自の最高の機能が次々と判明し始めている。しかも、これは序の口。

iPadOSを発表したということは、これからはiPadに独自の機能をたくさんつけていくということ。

iPadを持っていないと終わってる。

と言ってもいいくらいの時代がやってくる。時代がOSによって変わる。というのは興味深い。

私のようなアホなApple信者以外の一般の方々はOSになんて興味がないことは分かっているし、Appleもそれは分かっているはずだ。

でも、Apple Storeに入り、iPadを数分触っただけで欲しくなる。それほどの衝撃と直感性をiPadOSで実現することができれば・・・さらにiPadの売り上げは伸びていきそうだ。

現在のiPad

iPadの売り上げが伸び始めている。

2019年5月10日。四半期ごとの決算報告電話会議にてティム氏は以下のように語った。

  • iPadの売り上げが49億ドル(約5400億円)を達成
  • 前年比22%
  • 過去6年間で最大の伸び率

主な要因として、「法人市場での需要が高まっている。」ということを挙げていたようだ。例として、450の航空会社のコクピットで使われている、とのことも述べていた。さらに、客室での注文などでもiPadを取り入れるケースが増えている。とのこと。

確かに、日本でもレストランの注文などで備え付けのiPadから注文できるケースが増えている。Appleのプライバシー強化とその企業理念ゆえの安心感から法人が取り入れるケースが増えているのだろう。

それに加えて、最高のiPadOSが採用されることにより、これからは個人のiPad導入が進むことも容易に想像できる。

最後に。これからのiPad

ティム氏はAppleのCEOに就任して少ししてから、今のiPadOSの構想を持っていた可能性が非常に高い。

おそらくは、Apple Pencilをリリースしたあの日、あの時から、iPhoneではなくiPadに彼は未来を見ていたのかもしれない。実際、iPhone始め、スマートフォン市場の売り上げが低迷している中、iPadの売り上げが急激に伸びているのはお見事としか言えない。

今後、AppleがiPadOSを進化させ続けることにより、さらにiPadの普及は進んでいくだろう。

私が当ブログで常々、

  • iPhoneは生活を変える
  • iPadは人生を変える
  • Macは仕事を変える

という理念がより強固なものになりそうだ。

あぁ、早くiPadOSを使ってみたい。やっぱりiPadは神Pad。

iPadの選び方はこちら→ 【毎月更新中】おすすめiPadはどれ?人生を変えるiPadの選び方教えます

20 COMMENTS

nitoshi

本当にiPadOSが楽しみで楽しみで、、、
僕の予想はmacOSとiOSの統一だったんですが、まさかのiPadOS。

確かに全てを統一すると様々な場面で例外が発生して、例外に対応する方法が多種多様に、、、と複雑化していくように思います。
それならば、統一することをやめ、カテゴリーによる分業がもっとも効率がいいのかもしれませんね。

毎回、毎回、新しいOSに驚きます。世間では改悪というコメントなんかもたまにはありますが、私にとって改悪は一度もなく、毎回発表から公開までの間が楽しみで仕方ありません。

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管理人@うぉず

いや、本当に楽しみですよね。

ここ数年で一番楽しみなOSアップデートかもしれません。
マジでiPadの世界が変わるかも。。

めっちゃ楽しみ・・・v( ̄∇ ̄)ニヤッ

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MAYU

うぉずさん、こんばんは。
iPadOS楽しみで仕方ないですよね。
今回のWWDCの衝撃はiPhoneX発表時と同じような感覚を味わいました。
今までのデバイスとは一線を画した新デバイスの発表、それと同じくらい革新的なiPadOS。
デバイスだけではなくOSでもワクワクさせてくれるのはApple信者冥利に尽きますね。

ダークモード対応も嬉しいですが、ウィジェットが常に表示されることからもショートカットの活躍の場が増えそうで、今から色々考えているだけでも楽しいです。

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管理人@うぉず

そうなんです!!!!!

ウィジェット常時表示など。。
本当に最高のアップデートになりそうです。

OSだけでここまでワクワクさせてくれるAppleはやはり最高です。
共に秋のアップデート時には盛り上がりましょう!!!

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のりのり

Appleの本質はもともとOSだと思います。
初期の頃からずっと直感的に使えるものにこだわってOSは作られているし、Appleにしか作れないものを提供しているからこそのクローズドシステムなのではないでしょうか(と、大きく出てみましたが、的外れだったらすみません、笑)

今回のOSの進化は本当に素晴らしいと思います。それぞれに互換性をもたせながらデバイスの長所を生かせる方向にするとか。
ジョブズ亡き後をずっと憂いていましたが、Apple、まだまだいけるじゃん❤︎って安心しました。
久方ぶりにOSアップデートの日が楽しみです仕方ありません。

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管理人@うぉず

秋・・・

共にお祭り騒ぎしましょう。

わっしょい!!!v( ̄∇ ̄)ニヤッ

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jaco

うぉずさん、こんにちは。
iPad OS楽しみですね。具体的な使用はもちろんですが、個人的には、ipadでの日本語入力の改善があるかどうかが気になります。今の仕様だと、全角入力でも、スペースだけは半角になるという謎仕様が改善されて欲しいですね。
でも、iPad OSによって、ipadがMacの代わりになるのではなく、Macとの差別化が進んでいくのだとしたら、やはり外出用にMac Book Airも買わなくてはならなくなりそうですね。

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管理人@うぉず

確かに!!!

後、iPhoneを横向きにしたときに
ホーム画面が横になるように早く対応して欲しいです。

iPhone XS Maxの画面が宝の持ち腐れです。

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minny

iphoneやmacと違い、ipadにはライバルがいないですからね。
iphoneとandroid、MacとWindows・Chromebook、値段や機能などどれも一長一短ですが、タブレット型端末に関してはipadが圧倒的です。
たまにSurfaceと比較されがちですが、Surfaceは利用用途が似て非なるものだと思います。なぜ比較されるのか不思議でならない。

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管理人@うぉず

おっしゃる通りです。

タブレットの分野ではぶっちぎりiPadですよね。
本当にiPadに未来を見ているのかもしれません。

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みっきー

iPadOS、私も楽しみです。
Apple Pencilやスマートキーボードが出た時にiPadは「大きなスマホ」から脱却したけど、iOSが足枷になってたと私は思います。
ファイル管理とかサファリの仕様とか文字変換とかフォント管理とか、出来そうで出来なくて「あー、残念。iPadでできるのはここまでか」ってことが少なからずあったので。
秋が待ち遠しいです。

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管理人@うぉず

そうなんです!
ファイル管理とかどうしても「一応対応した」
的な側面が大きかったですからね。

これでiPadもさらに一段上の次元に行ける気がしますv( ̄∇ ̄)ニヤッ

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かず。

iPad OS楽しみですよね。
今回は待ちきれずにパブリックベータ版をインストールしてしまいそうです笑

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すがっち

YouTubeでiPadOSのβ版を実際に動かしてレビューしている方がいて、見た瞬間からワクワクが止まりません!秋まで待てないので確実にパブリックβ版が出たらインストールします。iPadに出会わせてくれたうぉずさん、iPadを神Padにしてくれたティムクックさんに感謝感謝です!

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管理人@うぉず

私はベータ版をダウンロードしてしまいそうで怖いので
もはや最近は情報をシャットダウンしつつあります。笑

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maka(2)

ChromeOSを軸にしてタブレットで攻めようとしているGoogleに対して対抗するためかもしれないとはいえいい傾向です
(ChromeOSはGoogle playとAndroidアプリに対応しているモデルがある)

アプリが今まで通りiPhoneのみ対応でも簡易的に使用できるかどうかぐらいでしょうかね懸念材料は
(初期はiPhone用、iPad用と2つに分かれるアプリも珍しくはなかったから初期を知ってる人ほど違和感はないかも)

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管理人@うぉず

MacとiPadのアプリ開発がさらに容易になれば
いろんなアプリが垣根を超えていけそうですし
本当に楽しみですよねv( ̄∇ ̄)ニヤッ

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Fuji999

実際、ジョブズがそこまで先を見通していたかは不明ですが、スカリーの置き土産である「ニュートン」を葬った後タブレットは開発しないと言い切って、確信犯的に他のコンピュータ会社を油断させておく。
しかし実は開発する気は満々であった。
ジョブズはゼロックスのパロアルト研究所でアラン・ケイからGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を受け継いだと同時にダイナブック構想も受け継いだ自覚があったのだから。
ただ、ニュートンの様に不恰好でスタイラスペンでしか入力出来ない片手落ちな製品の開発は御免だった。
1998年から2004年の空白期間にジョブズは待ちわびたマルチタッチ技術を要するフィンガーワークスという会社を吸収合併してタブレットの開発を開始する。
しかしこの時期携帯電話のビッグバンが起きていたがタブレットパソコンは超マイナーな存在でしかなかった。
機を見るに敏なジョブズは 先にマルチタッチを組み込んだスマホであるiPhoneを先に発表して、その使い方がユーザーに受け入れられる下地を作ってから同様な仕様のタブレットを発表した方が勝算が高いと踏んだわけだ。
発表当初はサイズの大きいiPhoneだという批判はあったが織り込み済みで、実際の優れたユーザー体験によってiPad はタブレット市場の中で独り勝ち状況を演じる事になる。

というのがiPad の開発から現況におけるダイジェストな訳ですね。。。。

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管理人@うぉず

いい考察ですね。
私も同意です。

彼のビジョナリーの能力なのかはわかりませんが、
あのタイミングでiPhoneを発売し、
世間を欺いたままiPadを販売するまでの流れ、
本当に完璧すぎました。

願わくばその先の世界が見てみたかったですね(´;ω;`)ブワッ

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