【iPhone】3分ですべて分かる!FeliCaの使い方・設定まとめ

うぉず

私の友人がiPhone7を購入したのだが、「FeliCaについて知りたいが、ネットで調べてもよく分からなかった。」と泣きつかれた。というわけで、今回は友人のため、そしてFeliCaとiPhoneの連携・設定・使用方法を知りたいすべての人にために記事を書きたいと思う。ぜひ、ブックマークなどに入れておいてほしい。[@appleshinja_com]

ちなみに、iPhoneは7/7PlusでFeliCaに対応した。

念願のおサイフケータイが利用できるようになって便利だと感じる人がいる一方で、そもそもこのFelicaでなにができるのかわからないという人も数多く存在する。

この記事ではではiPhone7や7Plusの「FeliCa」の基本的な知識や設定・使い方はもちろんの他、できることやできないことについてもお伝えしていこう。そして、よりスマートにiPhoneのFeliCaを使う小技についても紹介していこうと思う。

絶対に知っておくべきFelicaの基礎知識

FeliCaとは?

FelicaとはNFC規格の1つだ。

さっそく難しい単語がでてきた。NFC規格はAndroidユーザーがよく利用している電子マネーなどを使用するために埋めこまれたチップのことだ。

「Near Field Communication」

これの頭文字をとって「NFC」と呼ぶ。

意味を訳せば「至近距離のみ対応の無線通信をおこなう技術」――そして、このチップが搭載されている端末でのみ電子マネーの機能が利用できる。これが「NFC」の基本である。

ちなみにNFCにはFeliCa以外の規格が2つ存在する。「TYPE-A」「TYPE-B」というものだ。この規格とFelicaの違いはいったいどこにあるのだろうか?

「TYPE-A」「TYPE-B」「Felica」の違い

〇TYPE-A〇
NXPセミコンダクターズ(オランダ)が開発した規格。
Taspoなどで採用されている。

〇TYPE-B〇
モトローラ(アメリカ)が開発した規格。
運転免許証、マイナンバーカード、住民基本台帳カードなどに採用されている。

〇FeliCa〇
SONY(日本)が開発した国内規格。
Suica、WAON、楽天Edy、nanacoなどの電子マネーに採用されている。

このなかでもっとも通信速度が速いのはiPhoneにも搭載されているFelicaである。FeliCaはほかの2つの方式と比較して圧倒的な通信速度の速さを誇っている。

補足:iPhone6や6PlusではFelicaは使えないの?

前述の通り、FelicaとはiPhoneのなかに埋めこまれているチップを指す。

7/7Plus以前の機種にはこのチップが埋めこまれていない。iPhone6や6PlusにはFeliCa以外の2種類(「TYPE-A」と「TYPE-B」)のチップしか埋めこまれていないのだ。

そのためiPhone6や6Plusでは、たとえ「Apple Pay」のアプリを利用していたとしても、物理的にチップが埋めこまれていないという理由からタッチして自動改札を通り抜けることができない。

では実際、iPhone7や7PlusのFelicaではどんなことができるのだろうか?

iPhoneのFeliCaで出来る2つのこと

FeliCaでできることは、シンプルにいえば2つだけである。

・Apple Payを利用してクレジットカードを登録し、アプリ上で決済をすること
・電子マネーのカードを登録して、そのなかでの支払いをすること

iPhone7/7Plusでできることはこれ以上のものでも、これ以下でのものでもない。具体的に使用できるものは以下のものだ。

【登録できるクレジットカード】

  • アプラス
  • AMERICAN EXPRESS
  • AEON Financial
  • EPOS CARD
  • au
  • Orico
  • クレディセゾン
  • JCB
  • JACSS
  • Cedyna
  • SoftBank
  • TS3(ティーエスキュービック)
  • d CARD
  • view CARD
  • POCKET CARD
  • 三井住友カード
  • MUFG CARD
  • Life CARD
  • 楽天CARD
  • Y!(card.yahoo.co.jp)

【使用できる電子マネー】

  • Suica
  • iD
  • QUICPay

※上記は2017年8月の情報

これらのクレジットカードや電子マネーのプラスチックカードを登録すれば、これらが使用できるお店、あるいはネットショップでの支払いができるようになる。もちろん駅の自動改札もタッチするだけで通過できるようになるのだ。

しかしiPhone7や7Plusに搭載されたFeliCaにはできないことがある。

それは・・・

iPhoneのFeliCaでは出来ない1つの事とは?

・サードパーティ製のアプリの利用や読み取り

個人的に不便だと感じたのはWi-FiのルーターについているNFCタグがiPhoneをかざすだけで読み取ることができないという点だ。そのため、自宅のWi-FiをiPhoneと接続するためにはわざわざWi-Fiのパスワードを手打ちしなければいけなかった。

もっともサードパーティ製のアプリの開放はiOS11でおこなわれるという。

これが解放されればNFCタグを読み取るアプリも追加することが可能になる。iPhoneの可能性がさらに広がっていくのだ。

【iPhone7/7Plus】FeliCaの使い方・設定まとめ

基本的なFeliCaについての仕様を抑えたところで、ここからは実際にiPhone7や7PlusでFeliCaを使用方法を解説していこう。

まずはiPhone7/7PlusのFeliCaのチップが埋めこまれている位置についてしっかり理解することが重要だ。(これを知っておかないとFeliCaを使うのは難しくなる)

まず、NFCのチップの位置を知っておこう

iPhoneに埋めこまれているNFCの位置は背面カメラの横だ。

クレジットカードで支払う場合は、指紋認証をする。

これは友人の持つiPhone7の画像であるが、iPhone7Plusもおなじ位置にFeliCaが埋めこまれている。

Android端末のようにFeliCaの位置にNFCのマークがないのでわかりづらい。ちなみに、AndroidではこのようにNFCのマークが記載されている。

1、設定方法

では次にiPhoneにFeliCaを設定する方法を解説しよう。

カード決済を利用する際には事前にカードを登録する必要がある。登録方法は以下の通りだ。

・ホーム画面の「Wallet」をタップ

・Apple Payの右端にある「+」マークをタップ

・カードの種類で「クレジットカード/プリペイドカード」を選択

・カメラ機能が起動するのでカードを登録したいカードをレンズに映して画面に表示させる(手動でカード情報を入力してもOK)

・利用規約で「同意する」を選択

・カードが追加されるので「SMS」認証をおこなう

・メッセージで認証コードが送られてくるので、その数字を入力

・「アクティベート完了」という画面になるので右上の「完了」をタップ

これでカードの登録は完了だ。

2、具体的な使い方

上記の登録でFeliCaのカード決済が可能になった。これでピッとiPhoneをかざせば、利用が可能になる。

と言いたいところだが、その際には以下の2点を注意して使う必要がある。

・読み取り機にはFeliCaが埋めこまれている位置(端末上部)をかざすこと
・かざす際にはホームボタンに指をあて指紋認証をおこなうこと(ただしSuicaの場合は指紋認証をおこなわなくてOK)

この部分をかざす。

これがiPhoneのFeliCaを利用するときの注意点だ。このなかでも「指紋認証をおこなうこと」という部分が意外とわずらわしい。

ひと手間多いため、スマートではないと感じる方も多いだろう。(セキュリティ上、仕方ないのだが)

私は、指紋認証をその都度行っていくのは、あまり好きではないため、友人には別の使い方も伝えておいた。

以下の方法は私がオススメする使い方だ。

【重要】オススメのFeliCaの使い方

ここで注目したいのは「ただしSuicaの場合は指紋認証をおこなわなくてOK」という部分だ。この方法を利用すれば、スマートに支払いをすませることができる。

実は、Suicaでは電車の運賃以外の支払いができる。

つまり、Suicaを利用すれば、指紋認証をせずに支払いができるという事だ。

具体的に例を出そう。

・Suicaを利用する場合

FeliCaにSuicaを登録する

Suicaにチャージする(これはFeliCaに登録したクレジットカードなどからチャージすることが可能)

コンビニなどでiPhoneをかざして「Suica」で支払う

上記のようにSuicaを利用するなら指紋認証が必要がない。

一方で、Suicaを利用せずにクレジットカード払いにすると・・・

・クレジットカード払いを利用する場合

FeliCaにクレジットカードを登録する

コンビニなどでiPhoneをかざして「クレジットカード」で支払う

ホームボタンで指紋認証を行う

支払いが完了する

Suicaで支払いができる対応店舗はコンビニ、スーパー、コーヒーチェーン、ファミリーレストラン、家電量販店と多岐にわたる。

クレジットカードのように、ほとんどどこの店でも使用できるというわけにはいかないが、それでも対応できる店舗は決して少なくない。

そこでSuicaが利用できる店舗ではiPhoneに登録したSuicaでの支払いを選択すれば良い。事前にSuicaにチャージしておく必要があるが、このチャージはApple Payに登録したクレジットカードから簡単に端末上でチャージができる。

ちなみに、Suicaや各種クレジットカードの登録方法は簡単だ。

私は、電子決済を行うのであれば絶対にSuicaを登録するべきだと思っている。

以下、あなたがSuicaカードを持っているか持っていないかにより登録方法が分かれるので、それぞれを解説する。ぜひ、今すぐあなたのiPhoneにSuicaを登録してほしい。

○Suicaを所持している場合○

すでにSuicaのプラスチックカードを持っている方は登録したいカードのうえにiPhoneをのせるだけで、画面にカードやカード情報が表示される。

あとは画面の表示にしたがって利用の登録をすればよい。手持ちのSuicaをiPhoneへ登録する方法は以下の通り。

・ホーム画面から「Wallet」をタップ

・Payの項目の右端にある「+」をタップ

・手持ちのSuicaのプラスチックカードのうえにiPhone7/7Plusをのせる

これだけでOKだ。

あとは自動でSuicaのデータをiPhoneが端末に転送されて利用可能になる。ただしiPhoneにSuicaを登録すると、今まで使用していたプラスチックカードは利用できなくなるので注意が必要だ。

○Suicaを所持していない場合○

Suicaの場合はプラスチックカードを持っていない場合も、アプリのSuicaを登録することでおなじように利用することができる。以下のURLから公式アプリをダウンロードして、利用登録(無料)をおこなえば良い。

アプリ登録だけならばプラスチックカードを発行すると発生してしまう500円のデポジットもかからない。

Suica

posted with ポチレバ

登録から設定までの方法は簡単だ。アプリをインストールしてひらいたあとは以下のように設定していく。

・Suica発行をタップ

・My Suica(記名式)をタップ

・個人情報を入力

これだけであとは自動で登録が完了し、交通機関などで利用可能になる。

この方法ならばたとえSuicaの残高が0の場合も、電車に乗っているあいだにiPhoneを使ってクレジットカードからSuicaにチャージすれば良い。これが実にスマートだ。

またクレジットカードからSuicaにチャージをすることで、クレジットカードのポイント還元の恩恵にもあずかれるというのも大きなメリットの1つといえるのではないだろうか。

今日のお告げ

あなたへオススメしたい使い方とは?

iPhoneのFeliCaは7/7Plus以前の機種では利用できない。

また7や7Plusの場合も現時点(2017年8月)ではサードパーティ製のアプリには対応していない。そのため、iPhoneのFeliCaでできることは「クレジットカード決済をすること」「電子マネーを利用すること」のみにとどまっている。

そのなかでも一番お得かつスマートに利用できる方法は「クレジットカードからSuicaにチャージして支払いをすること」である。

もし、あなたが、まだSuicaを使っていないのであれば、ぜひ試してみてほしい。生活が一変する。

FeliCaについては、ややこしいと思われがちではるのだが、基本を押さえて、自分に合った使い方を知れば、FeliCaのない生活は考えられない。日々のライフスタイルが大きく変わる。

電子決済をする度に未来を感じワクワクするのは私だけだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です