当ブログにはプロモーションが含まれています
いや、今さらではあるのだが、値上げの話をさせてほしい。
2026年6月、Mac、iPad、HomePod、Apple TVが軒並み値上げされた。そして7月にはiPhoneも値上げされた。SNSでは「Appleがまた値上げした」とひとくくりに騒がれていたが、正直に言うと、この二つはまったくの別物だ。
まず結論から言う。Macの値上げは、私は全然許せる。だがiPad、そしてApple TVとHomePodの値上げは、マジで無理がある。
同じApple製品の値上げなのに、なぜここまで受け止め方が違うのか。今日はそれを本音でとことん語っていく。
6月と7月、値上げは実は「別物」
まず整理しておきたい。今回の値上げは二段階に分かれていて、しかも中身がまったく違う。
- 6月25日:Mac・iPad・HomePod・HomePod mini・Apple TV 4K・Apple Vision Proが対象
- 7月17日〜18日:iPhone・Apple Watch・AirPodsが対象
6月の値上げは、米ドル建ての価格でも間違いなく上がっている。つまり全世界共通の、正真正銘の値上げである。背景にあるのは生成AI需要によるメモリ・ストレージ半導体の急騰で、そこに円安も重なっている。Appleのティム・クックCEOも6月半ばのインタビューで、部品コストの上昇を理由に価格改定は避けられないという趣旨の発言をしていた。
一方、7月のiPhoneの値上げは、アメリカでは価格が変わっていない。上がったのは日本の価格だけだ。「為替の調整って何」と思われる方のために簡単に解説すると、Appleは各国の価格を、為替レートの変動に合わせて現地通貨ベースで見直すことがある。以前は1ドル=147円前後だったレートが、今回1ドル=162円前後の水準に合わせて改定された、というだけの話だ。つまりこれは値上げというより、価格調整と言った方が正確だと私は思う。
ここを混同して「iPhoneも値上げされた、Appleはひどい」とひとくくりにする人がいるが、それは正確ではない。6月のMac・iPadと、7月のiPhoneは、性質がまったく別の話なのだ。
ちなみにiPhoneは9月にまた動きがありそうな気がしている。次のiPhone 18シリーズ(仮)は2026年9月ごろの発表が見込まれていて、アナリスト予想では256GBで7,500円前後、512GB以上で1万5,000円前後の上乗せという声が出ている。当初は3〜4万円という強気な観測もあったので、それに比べればまだマシな数字だが、上がる方向であることはほぼ間違いなさそうだ。
なぜMacの値上げは受け入れられるのか?
同じ値上げでも、Macに関しては正直、そこまで怒っていない。
理由はシンプルで、そもそもMacがずっと安すぎたからだ。
米国では、この3、4年ずっと「そろそろ値上げが来るぞ」と言われ続けていたのに、実際には1ドルも上がらなかった。ずっと1,000ドル弱で売られ続けていたのだ。この十年でアメリカの物価は軒並み上がっているのに、なぜかMacだけは据え置きだった。狼少年の嘘が、今回やっと本当になった。そういう感覚に近い。
しかもAppleシリコンになってから、Macのスペックはとんでもなく強くなっている。それなのに値段はずっと安いままだったので、率直に言って「なんでこんなに安いんだ」と思っていたぐらいだ。
今回の値上げ後の価格を見てみよう。
- MacBook Neo:99,800円 → 119,800円
- MacBook Air 13インチ:184,800円 → 224,800円
- MacBook Pro 14インチ:248,800円 → 339,800円
MacBook Neoで言うと、10万円を切っていたのはありがたかったが、12万円ぐらいで買えるなら全然いいと個人的に思う。ちなみにMacBook Neoが積んでいるのはA18 Proチップで、iPhoneの上位モデルにも使われているチップだ。エントリーとはいえ、侮れない性能を持っている。
では、一体Macはどのように選べばいいのか?答えは簡単だ。以下のように選べばよい。
- MacBook Neo:これからMacを使いたい人向けのエントリー
- MacBook Air:クリエイティブ系アプリを使いたい人向け
- MacBook Pro:すでにお金を稼いでいるプロ向け
MacBook Airに関して言えば、今は昔の「Pro」レベルの感覚で買えるようになっている。値段的にも妥当、というか、正直まだ安すぎるとすら思う。Appleシリコン化前、つまり六年ぐらい前の基準で考えれば、あのスペックをこの値段で買えること自体があり得なかった。
そのため、値上げされたとはいえ、Windows系のゲーミングPCなどと比べてもMacはまだ安い。しかも省エネで、リセールバリューも高い。仕事道具として使っている人が多いから、お金を生み出す道具としての価値も揺るがない。
だから私はマックに関しては、値上げされても「まぁ、仕方ないな」で終わる。
Apple TVとHomePod、値上げ率がヤバすぎる!
ただ、値上げされた製品の中でも、これはさすがに引っかかる、というものがある。Apple TVとHomePodだ。
- Apple TV 4K:19,800円 → 34,800円(+15,000円、+75.8%)
- HomePod:44,800円 → 59,800円(+15,000円)
- HomePod mini:14,800円 → 22,800円(+8,000円)
Apple TVなんて、もともと買う人が少ない製品だったのに、この値段になったらもうほぼ誰も手を出さないんじゃないだろうか。19,800円で「スピーカーもこれならいいか」と思っていた層が、1万5,000円も上乗せされたら、間違いなく離れていく。
HomePodは私自身、第2世代を2台持っていて、ステレオペアで使っている。以前は2台合わせて9万円弱で買えていたのが、今買うと12万円になる計算だ。これはさすがにきつい。きつい。ガチできつい。
マックには「仕事で使うから」「クリエイティブなアプリを動かすから」という明確なリターンがある。だがApple TVやHomePodに、そこまでのリターンを見出せる人がどれだけいるだろうか。正直、私にも測りにくい。
本題:iPadが、とにかくきつい
今回いちばん衝撃を受けたのは、間違いなくiPadだ。無理。とにかく無理。値段を見た瞬間、普通に声が出た。実は6月の値上げがあった日、私はちょうど海外旅行中だったのだが、価格を見て真っ先に思ったのが「iPad、きつすぎるだろう」だった。
ちなみに私はずっと言い続けてきたことがある。「iPad1台で全部できます」というのは大嘘だ、ということだ。
一部、スポーツ現場での撮影・見返しや、イラストレーターの作業など、iPad単体でほぼ完結している人がいるのは知っている。だがほとんどの人にとって、iPadというのはiPhoneが少し大きくなっただけの存在でしかない。ファイル名の一括変更すら、いまだにまともにできない。ファイル管理一つとっても、結局WindowsPCかMacが必要になるケースがほとんどだ。
だからこそ私は昔から「iPadにそこまでお金をかけなくていい」と言い続けてきた。無印iPadか、狙うならiPad Airで十分、というのが持論だった。
その前提で、新価格を見てほしい。
iPad(A16)
58,800円 → 74,800円
これでも以前は「高い」と言われていたのに、7万円台に乗った。これを胸を張っておすすめできるかというと、正直厳しい。だったらMacBook Neoを買った方がいいのではないか、とすら思う。MacBook Neoの方が高いことは高いが、できることは確実に増える。キーボードも付いている。
iPad mini(A17 Pro)
78,800円 → 99,800円
ほぼ10万円だ。iPad miniは私も大好きで、生活のあらゆる場面で使っている一番のお気に入りなのだが・・・それでも99,800円という数字を見ると「これはやばい」としか言えない。iPhoneでできることとほぼ同じことしかできないものに10万円出せる人は、メモを取りたい人やApple Pencilを使うプロユーザーぐらいではないだろうか。
ちなみに、型落ちのiPad mini(第6世代)の中古を狙うのも一つの手だと思う。現行の第7世代(A17 Pro搭載)と比べても、正直そこまで大きくは変わらない。違いはほぼチップだけなので、値上げ後の今こそ型落ちの価値が上がっている。
iPad Air(M4)
- 11インチ:129,800円
- 13インチ:169,800円
無理だ。ぜっっったい無理だ。これはもうMacBook Neoを買った方がいい。マルチタスクのしやすさ、キーボードやスピーカーの質、何でもできる感、そのすべてにおいてMacBook Neoの方が上だと思う。どうしてもApple Pencilを使いたい人以外は、もう全員MacBook Neoでいいと本気で思っている。
iPad Pro(M5)
- 11インチ:209,800円
- 13インチ:269,800円
これはもう論外だ。「プロ」と名前がついているとはいえ、実際にプロ用途で使っている人は一体どれだけいるのだろうか。イラストレーターや、一部のスポーツ現場での使用は理解できる。だが、イラストも描かないし、現場にも持っていかないのにiPad Proを使っているとしたら、それはただのガジェットオタクか、YouTuberのおもちゃレビュー用でしかない。
そもそもiPadのアプリは、ほとんどが機能省略版だ。クリエイティブ系のアプリも例外ではない。「iPad1台で全部できる」というのは、やはり100%大嘘なのだ。
そしてこれは書いておきたいのだが、我々のようにガジェット好きでも「きつい」と感じるぐらいなのだから、一般の方から見たハードルはもっと高いはずだ。10万円弱の数字を見て「その程度なら」とはならない。「いらない」と即答されるレベルだと思う。
MacBook Neoは「iPad殺し」説
私は昔からずっと「Mac・iPad・iPhoneの三種の神器で揃えよう」と言い続けてきた。だが今回の値上げを見て、正直この理論は崩れかけていると思う。
無印iPadと比べても、MacBook Neoの方が明らかにできることが多い。キーボード付き。マルチタスクも快適。ファイル管理もまとも。それでいて価格差はそこまで大きくない。MacBook Neoは「iPad殺し」だと、私は本気で思っている。
家族や友人には話しても、普段は表立って言わないようにしている本音があるのだが、今回ははっきり言ってしまう。「iPadを買おうか迷っている」と相談されたら、私は「MacBook Neoの方がいいよ」と答える。
学生さんはどうすればいいのか
学生さんからも「勉強用にどれがいいか」という相談をよく受ける。正直、今回の値上げでこれに答えるのがかなり難しくなった。
以前は無印iPadが5万円を切っていた時代もあり、「とりあえずこれで」と勧めやすかった。今は74,800円だ。iPad Proに至っては20万9,800円で、以前のように「勉強用に」と気軽に勧められる金額ではなくなっている。
教職員向けのApple Store学割を使えば多少は安くなるが、それでも根本的な解決にはならない。整備済製品や、値上げ前在庫が残っている型落ちモデルを中古で押さえておく、というのが今のところ一番現実的な選択肢だと思う。
今日のお告げ「皆さんはどう思う?」
というわけで、今回はひたすら「きつい」と吠え散らかしただけの記事になってしまった。申し訳ない。
もちろんiPadは一度買えば5年、7年と長く使う人が多いのも事実で、その意味では「高いが長く使えるから元は取れる」という見方もできなくはない。だが、それでもこの価格は・・・きつい。
これは本当にずっと言いたかったことだ。マックの値上げは受け入れられる。だがiPad、そしてApple TVとHomePodの値上げは、正直に言って厳しい。
私の感覚が世間とズレている可能性も十分にある。「iPadは全然大丈夫」「むしろマックの方がきつい」という意見があれば、ぜひコメントで教えていただければ幸いだ。値上げ後に実際に購入した理由や、私が見落としている情報があれば、それも大歓迎だ。いただいたコメントは、今後の購入ガイド記事や動画で紹介させていただく。
