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視聴者さんからこんな質問が届いた。
iPad mini(第5世代)を使っているのだが、そろそろiPadOSのサポートから外れそうで買い替えを考えていた。そんな中でのまさかの値上げ。10万円は正直きつい。今更ではあるが、iPad mini(第6世代)ならどうなのか意見が聞きたいです。
正直、この悩み、めちゃくちゃわかる。今まさに同じところで足踏みしている人、絶対多いはずだ。iPad miniの新型がいつの間にか10万円近い化け物みたいな価格になっていて、じゃあ型落ちのiPad mini(第6世代)で妥協するのはアリなのか。今日はそのあたりを、数字を出しながらガチで考えていきたいと思う。
まず結論:私はiPad mini(第6世代)も全然アリだと思っている。ただし、実際に計算してみると、新型との価格差は思っているよりずっと小さい。この記事では、その根拠を一つずつ説明していく。
価格を並べてみると、こうなる
まずは価格を並べてみたい。今回参考にしたのはApple公式の整備済み製品だ。「整備済み品って何?」と思われる方のために簡単に解説すると、Apple自身が動作確認やクリーニング、必要に応じたバッテリー交換などを行った上で再販している製品のことで、保証も新品と同じ1年間つく。中古とはいえ、品質はかなり安心できるラインだと思っていい。
| モデル | ストレージ | 状態 | 価格 |
|---|---|---|---|
| iPad mini(第6世代) | 64GB | Apple整備済み品(Wi-Fi) | ¥70,800 |
| iPad mini(第6世代) | 256GB | Apple整備済み品(Wi-Fi) | ¥84,800 |
| iPad mini(A17 Pro) | 128GB | 新品 | ¥99,800 |
一番上の70,800円を見て、安いと思った人もいるだろう。ただ、これは64GBモデルだ。正直に言うが、64GBはきつい。写真も動画もアプリもどんどん重くなっている今、64GBで運用しようとすると相当工夫しないといけなくなる。
そのため、現実的に狙うべきは256GBだ。私自身もiPad mini(第5世代)の頃から256GBを使っているし、64GBで大丈夫と言っている人がいたら、正直ちょっと聞き返したくなる。ここはAppleの昔からのやり口というか、ベースの容量をわざと小さくして上位モデルに誘導する、まぁずるいと言われ続けている構造そのものだ。
で、256GBの整備済み品が84,800円。新型のiPad mini(A17 Pro)・128GBが99,800円。その差、なんと1万5千円。思っていたより全然近い。ここが、この記事で一番伝えたいポイントの一つだ。
「年間コスト換算」で考えると、答えが変わる
ここでいつも私が大事にしている考え方を紹介したい。「残りサポート期間で割って、1年あたりのコストを出す」というやり方だ。
iPadOSのサポート期間は、Appleが公式に「何年」と発表しているわけではない。ただ、これまでの傾向を見ると、iPad miniはだいたい8年前後サポートされる、というのが経験則としてある。
これを踏まえると、
- iPad mini(A17 Pro)は2024年発売。すでに約2年経っているので、残りはあと6年ぐらい
- iPad mini(第6世代)は2021年発売。残りはあと3年ぐらい
という予想が立つ。これを価格に当てはめると、こうなる。
| モデル | 価格 | 残りサポート年数(予想) | 年間コスト(目安) |
|---|---|---|---|
| iPad mini(第6世代・64GB) | ¥70,800 | 約3年 | 約23,600円/年 |
| iPad mini(第6世代・256GB) | ¥84,800 | 約3年 | 約28,300円/年 |
| iPad mini(A17 Pro・128GB) | ¥99,800 | 約6年 | 約16,600円/年 |
見てほしい。買った瞬間の値段だけ見るとiPad mini(第6世代)の方が安いのだが、1年あたりで見ると新型のiPad mini(A17 Pro)の方が圧倒的に安くなる。理由は単純で、使える期間が単純に2倍あるからだ。
車で例えるなら、初期費用の安い型落ち車を買って3年で買い替えるのと、値段は少し高いが長く乗れる新車を買うのと、どっちが得か、という話に近い。目先の値段だけで判断すると、あとで「あれ、こっちの方が結局高くついてないか」ってなるパターン、ガジェット選びではよくある話だ。
そのため、長く使うつもりなら、素直にiPad mini(A17 Pro)を選ぶ方が私は合理的だと思う。
iPad mini(第6世代)とiPad mini(A17 Pro)、違いは「チップだけ」って本当?
ここまで読むと「じゃあ新型一択じゃん」と思うかもしれないが、話はそう単純でもない。
実はiPad mini(第6世代)とiPad mini(A17 Pro)、スペック上の違いはチップだけ。デザインも画面サイズもカメラもスピーカーも全部同じ。中身のエンジンだけ載せ替えられた車、と思ってもらえればわかりやすいと思う。
まぁ、チップが変わるとパフォーマンスからApple Intelligenceへの対応まで、いろんなことが変わってくる。ただ、それを実際に体感できるのは、iPad miniをかなりヘビーに使い込んでいる人だけだと私は思っている。今からiPad mini(第6世代)の整備済み品を買ったところで、「うわ、スペック低っ」ってなる人はほぼいないはずだ。高負荷な3Dゲームをガンガンやりたい、という人は別だが。
なので私は、別にiPad mini(第6世代)でも全然アリだと思っている。予算を抑えてiPad mini(第6世代)を買っておいて、しばらく使ってから「ミニ8」が出たタイミングで乗り換える、という作戦もかなり現実的な選択肢だ。
実際にiPad mini(第6世代)を使っている人の声も紹介したい
ちょうどこの記事を書いているタイミングで、iPad mini(第6世代)のセルラーモデル・256GBを使い始めて1週間という方から感想が届いたので、少し紹介したい。
片手でギリギリ持てるサイズ感で、持ち運んでも荷物にならない。以前は上位モデルでしか使えなかったマルチウィンドウの機能もミニで使えるようになっていて、使い勝手が上がったとのこと。外出先でも、キャリア契約なしで使えるデータプランで快適に通信できて、軽めのゲームも問題なく動く。あと2〜3年は使い倒すつもりだそうだ。ちなみに購入価格は6万円強だったとのこと。
こういう生の声を聞くと、iPad mini(第6世代)、まだまだ全然現役で戦えるということがよくわかる。スペック表だけを見て型落ちだから微妙と決めつけるのは、正直もったいないと思う。
次の「ミニ8」はいつ出る?
iPad miniはだいたい2〜4年に1回のペースで新型が出てきた。iPad mini(第6世代)が2021年、iPad mini(A17 Pro)が2024年なので、そろそろ次が来てもおかしくないタイミングではある。あと1〜2年以内に「ミニ8」が出て、スペックが一気に上がったり、下手したら本体デザインまで刷新される可能性も普通にあると思う。
だから、とりあえず安いiPad mini(第6世代)でつないでおいて、ミニ8が出たら乗り換えるという戦略は全然アリだ。ミニ8まで待って一気に新しいのを買うより、初期コストを抑えられるというメリットもある。新しいモデルほど高く売れるので、そのタイミングでiPad mini(第6世代)を手放せば、乗り換えコストもある程度は吸収できるはずだ。
ただ一つだけ注意しておきたいことがある。iPad miniは、新型がすぐ出るとは限らない。過去にはiPad mini(第4世代)のあと、次のiPad mini(第5世代)が出るまで4年空いたこともある。そろそろ出るだろうと思って待っていたら、結局2年3年待たされる、なんてこともあり得るということは、頭の片隅に置いておいてほしい。
Apple Intelligenceを軽く見ない方がいい理由
質問をくれた方は「Apple IntelligenceはiPhone 17とMacBook Neoで使うから、iPad miniの方は割り切る」と言っていた。気持ちはわかる。ただ、私はiPad miniに関してだけは、ここは軽く考えない方がいいと思っている。
理由はシンプルで、iPad miniって結局iPhoneの延長みたいな使い方をする人が多いからだ。肌身離さず持ち歩いて、常に手元に置いておくデバイス。だからこそ、iPhoneと同じレベルでApple Intelligenceが使えるかどうかは、地味に効いてくる。
Apple Intelligenceって何?と思われる方のために簡単に解説しておくと、Appleが展開しているAI機能群のことで、Siriの応答精度向上や文章の生成、通知の要約などが含まれる。今年、2026年中にまず英語圏でAI版Siriの対応が進んでいく予定で、日本語対応はおそらく来年以降になりそうだ。
で、ここで問題になるのが、Apple Intelligenceに対応しているのはiPad mini(A17 Pro)だけで、iPad mini(第6世代)は非対応という点だ。もし今iPad mini(第6世代)を買って、来年あたりに日本語でApple Intelligenceが本格的に使えるようになったとする。その時に自分の端末だけ蚊帳の外、なんてなったらどう思うだろうか。指をくわえて眺め続ける2年間・・・想像しただけでもキツい。地獄じゃない、これ。
もちろん過去にはiPad mini(第4世代)がまともにアップデートされないまま何年も放置された例もあるので、Apple Intelligence自体がどこまで進化するかは未知数な部分もある。ただ、可能性がある以上、iPad miniに関しては対応モデルを選んでおいた方が私は安心だと思う。
iPad mini(第5世代)からiPad mini(第6世代)で何が変わった?
質問をくれた方は今iPad mini(第5世代)を使っているので、iPad mini(第6世代)でどれだけ体感が変わるのかも触れておきたい。
まず端子がLightningからUSB-Cになった。これだけでも地味に便利さが変わる。画面サイズも一回り大きくなっている。
カメラと音質もiPad mini(第6世代)でしっかり強化されていて、特にスピーカーは横向きにした時に両サイドから鳴るステレオ対応になった。iPad mini(第5世代)からiPad mini(第6世代)にするだけで、動画を見たりゲームをしたりする時の体感がかなり変わると思う。正直に言うと、iPad mini(第6世代)が出た時、私を含めて界隈は神アップデートきたってお祭り騒ぎだった。それぐらいの進化だったということは知っておいてほしい。
なので、今の環境に不満がないなら、そのままiPad mini(第5世代)を使い続けるのも普通にアリだ。ただ、その満足度がiPad mini(第6世代)を知らないからくるものなのか、それとも本当に満足しているのか、そこは一度冷静に考えてみてほしい。
サポート期間で見る「あと何年使えるか」
さっきの年間コストの計算のベースになった数字を、改めて整理しておく。繰り返しになるが、これはAppleが公式に発表しているものではなく、あくまで過去の傾向からの予想なので、その前提で見てほしい。
- iPad mini(A17 Pro):残りだいたい6年前後
- iPad mini(第6世代):残りだいたい3年前後
- iPad mini(第5世代):残り1〜2年。正直、そろそろ限界だと思う
ちなみにサポートが切れたからといって、その瞬間から使えなくなるわけではない。新機能やApple Intelligence関連のアップデートが入らなくなるだけで、セキュリティアップデートについては別枠でしばらく継続されるのが通例だ。つまり「使えなくはないが、置いていかれる」猶予期間があるということになる。
私はAppleってやっぱりソフトウェアの会社だと思っている。ハードがどれだけ良くても、OSのサポートが切れた端末は魅力がどんどん目減りしていく。だからこそ、サポート終了ギリギリを狙って安く買うより、素直に残りの長いモデルを選ぶ方が、結果的に満足度は高いというのが私の考えだ。
結局、どう選べばいいのか?
ここまで長々と吠え散らかしてきたが、最終的にどう選ぶべきか、優先度別に私なりの結論をまとめておく。
とにかく初期費用を抑えたい人 iPad mini(第6世代)の64GBでもいい。ただ、ストレージには本当に気をつけてほしい。写真や動画をこまめに整理する覚悟があるなら、という条件付きだ。
容量重視、でも予算は抑えたい人 iPad mini(第6世代)の256GB一択だ。Apple整備済み品で84,800円、じゃんぱらやイオシスのような中古専門店なら、7万円台まで下がることもある。個人的には一番コスパがいいゾーンだと思う。
長く安心して使いたい人 素直に新品のiPad mini(A17 Pro)・128GBを買うべきだ。年間コスト換算でも一番安く済むし、Apple Intelligenceにも対応している。じゃんぱらやイオシスで美品を探せば、8万円台で見つかることもあるので、そちらも合わせてチェックしてみてほしい。
将来また買い替える前提の人 新しいモデルほど高く売れるので、iPad mini(第6世代)を安く買っておいて、ミニ8が出たタイミングで乗り換えという方法もアリだ。
まぁ、私なら、Apple Intelligenceへの期待値と、ソフトウェアの会社であるAppleへの信頼を考えて、iPad mini(A17 Pro)を選ぶと思う。ただ、これは正解が一つあるわけではない話なので、自分の優先順位に合わせて選んでみてほしい。
個人的な本音:10万円のiPad miniについて思うこと
ここからは完全に私個人の感想として聞いてほしい。
正直、iPad miniが10万円っていうのは地獄絵図だと思う。マジで。だって10万円あったら、そこそこいい旅館に泊まる旅行に2回行けるレベルだ。それをポンと出してiPad miniを買う・・・冷静に考えたらヤバすぎる額だと思う。
それでも私はこれからもミニを買い続けると思う。なぜなら、iPad miniって本当にQOLを爆上げしてくれる端末だからだ。できることだけ見たらiPhoneとそんなに変わらないのに、この値段を出す人が一定数いる。それぐらい、一度使うと手放せなくなる魅力がミニにはある。
個人的な適正価格の感覚を言わせてもらうと、iPad miniは6万円ぐらいがちょうどいいと思っている。5〜6万円だったら間違いなく即決だ。でも現実は10万円。ここはもう、価格について言っても仕方ない部分もあるので、その前提の上でどう選ぶかを考えるしかない。
というか、そんな冷静な分析を抜きにしてぶっちゃけると好き。大好き。iPad miniというデバイスそのものが好き。愛してる。別に半年くらいもやしだけで生活できる。衣食住ではなく、衣mini住であるべきだとすら思っている。
ちなみに、Apple Intelligenceについても、私は対応モデルを選ぶ方に一票入れたい。iPhone代わりに肌身離さず使う端末だからこそ、対応しているかどうかで便利さはぜっっったい変わってくるはずだ。まだ発表段階の機能ではあるが、期待値込みで選んでおいて損はないと思う。
今日のお告げ
ぶっちゃけ、今のiPad miniのラインナップは選択肢が複雑すぎる。型落ちを買うか新型を買うか、ストレージはどうするか、Apple Intelligenceはどこまで重視するか。考えることが多すぎて、正直もうiPadは買わなくていいですって言いたくなる時すらある。
それでも、この記事で出した年間コスト換算という物差しは、かなり使えると思っている。目先の値段だけで判断せず、あと何年使えるかまで含めて考えてみてほしい。それだけで、後悔する確率はグッと下がるはずだ。
