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M1チップ搭載のMacが発売されて、各種メディアがスペック、実際の動作を公開し始めた。それらを統括して「今、買うべきMac」について当記事では結論を出していきたい。おすすめカスタマイズはもちろん”あの容量”にすること。[@appleshinja_com]

※現在、集まっている情報を徐々に更新していく記事のため(仮)ということで読み進めていただければ幸いだ。

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まず結論:今、買うべきはこれ

M1チップ搭載の13インチMacBook Pro、MacBook Airが発表されたことによりガジェット界隈が大騒ぎになっているが、まずは結論から。

私が今、買うべきだと思うMac(ノート型)は、

MacBook Air(M1)
8コアGPU
メモリ16GB
ストレージ512GB
149,800円(税別)

→Macの価格をチェックする

これ。
まず、間違いなくこれ。後ほど理由は解説していくが、いろんなデータを見ているとMacBook Proを選ぶ理由はほぼなくなった。

iPad Air 4が2020年に発表された時に私は「Pro殺しのAir」と評したが、まさかMacBookでも同じことが起きてしまった。

安価で、化け物スペック、さらにはバッテリー持ちもとてつもない。これからMacを買う人は買わない理由はないと思う。

では、一体なぜMacBook Airを推奨するのか?MacBook Proとの違いをまずはお伝えしていこう。

注:Intel製のMac(ノート型)は一部の人を除いては買う理由があまりなくなったように思う。この辺りのことについては一応後述しているが、これから新しくMacを買う人にはM1チップ搭載のものがおすすめ。バグも思ったより少ないしこれなら買っても大丈夫そう。

注2:MacBook Airの7コアGPUと8コアGPUの違いがネット上ではほとんど出回っていなかった。あくまでも私の主観だが、性能差はそれほど大きくはないと思われる。ただ、後述するようにAppleシリコンの唯一の弱点を挙げるとすればGPU性能(外付け不可)だと思うのでGPUはいいものを積んでおいた方がいい。価格差も5千円しかない。また、長期的に使うのであればストレージ容量は512GBはあった方が良いと思うので上記のようなおすすめカスタマイズとなった。

※動画解説

M1チップ搭載の13インチMacBook ProとMacBook Airの6つの違い

主な違いは以下の6つ。

  • バッテリー持ち(Proの方が2時間長い)
  • Touch Barの有無
  • Proモデルはファン搭載
  • ディスプレイ輝度(微差)
  • スピーカー
  • マイク

→Apple公式のスペック比較表はこちら

価格差はデフォルトモデルであれば3万円。
8コアGPUにした場合は2万5千円。

つまりこの価格差分の価値をProモデルに感じるかどうかが重要になってくるのだが、はっきり言ってその価値はない。一部のお金に余裕がある方だけプロモデルを買えばいいと思う。

そして、ここからが重要で、かつ、私が驚愕したことなのだが、

MacBook AirとMacBook Proは性能がほぼ同じ。
処理速度も、冷却性能もほぼ同じ。

という事実がある。

各種メディアのデータを見れば見るほど驚く。

驚きすぎて勢い余ってタリーズで隣でホットコーヒーをすするおじさんにiPadビンタをしてしまいそうになった。それくらい気持ちが高揚する。心臓がバクバク鳴っているのが分かる。ヤダァ、もう興奮しちゃう、と自分の中に新たな自分が芽生えそう。やばいやばいやばい。もはや臨戦態勢。アドレナリンゴが止まらない。

・・・

・・・

・・・

と私の癖は置いておいて、性能がほぼ同じなのであれば、2万5千円もの価格差を考慮して「iPad」「AirPods Pro」「Apple Watch」などの他のApple製品を組み合わせて買うことを強く強くおすすめしたい。特に、iPadとMacの組み合わせは強烈。

この辺りの組み合わせの優位性については、Apple製品”三種の神器”論「直感は熟考を超える」 をぜひ読んでみていただきたい。

もしくは、こちらの動画を飛ばし飛ばしでもいいので見ていただきたい。

ただ、「処理性能が同じってどういうこと?」という方もいると思うので次に処理性能についての比較を行なっていこう。

比較1、冷却性能:ファンの有無による差異ほぼなし

ファンがあれば本体に熱がこもりにくい

CPU性能を発揮しやすい

という図式は今までの常識だったため、私はファンレスのMacBook AirではなくMacBook Proの方が買いかな?と思っていたのだが、それは大きな間違いだった。

温度について計測したメディアが徐々に出始めているのが何よりの証拠。例えばこちら。Cinebenchを10分間計測したもの。(CinebenchはCPUを限界まで頑張らせて処理性能を計測するソフト)

MacBook Air。37.4度。

MacBook Pro。36度。

Source: Apple M1 MacBook Air vs M1 MacBook Pro: Temps Measured Under Heavy Load | iPhone in Canada Blog

Via: M1搭載MacBookの発熱テスト、Intelプロセッサ搭載モデルより非常に低い温度 – iPhone Mania

え、うそやん。と最初見たときは思った。ほぼ同じ計測結果。

次に、ITジャーナリストとして超有名な本田さんの動画が出ていたので見ていたらほぼ同じ計測結果だったので確信に至った。

同じようにCinebenchで計測した結果。(再生するとすぐに温度計測の話が始まる)

  • MacBook Pro→39度
  • MacBook Air→40度

とほぼ変わらない結果に。処理性能はMacBook Airの方が若干遅いが、そもそもCinebenchでテストしているようなCPU負荷の作業なんて行う人はほぼ遅いのでそこは気にしないでいいと思う。

そう、つまりMacBook ProとMacBook Airにほとんど処理性能の違いはないということになる。(それは、Mac miniにも言えること)

比較2、ベンチマークスコアは?

では、冷却製によるスペック差がほぼないとわかったところで、ベンチマースコアは一体どうなっているのか?有名なベンチマークソフトのgeekbenchを見てみよう。

シングルコアではぶっちぎり。

マルチコアではiMacやiMac Proに次ぐ順位に。

ありえない。
私のiMac(2017)やMacBook Pro(2016)なんて赤ちゃんレベルではないか。それが8万円くらいで買えるMac miniにすら負けている。

「ぐぬぬ。M1チップめ。」

と、全身の毛穴から嫉みが溢れ出してきそうにあるのを堪える。
堪える。
耐え抜く。
しかし納得できない。

ここまで「きたらIntel何やっとってん!」とIntelへの不満に変わりつつある。いやぁ、M1チップすごい。

比較3、書き出し時間の速度の差異

性能にほぼ差はないと言いつつも、どれくらい作業時間に差異が出るのかは気になるところ。

いろんなメディアが書き出し時間の早さについてドヤドヤしているが、本田雅一さんがengadgetに書き出し時間を掲載されていたので引用させていただきたい。

12分のフルHD/30P動画のH.264書き出しテスト(Final Cut Pro)

Mac mini 2分55秒
MacBook Pro 2分57秒
MacBook Air 2分57秒
MacBook Pro(2020Mid、i9モデル、16インチ)2分23秒
MacBook Pro (2018Late上位モデル、13インチ)11分7秒

リコーGR IIIのRAWファイル20枚現像テスト(Lightroom)

M1搭載Mac 22.5秒
MacBook Pro(2020Mid、i9モデル、16インチ)20.3秒
MacBook Pro(2018Late上位モデル、13インチ)36.4秒

Apple Silicon搭載Mac、3モデル徹底比較 M1の性能は予想外の「ほぼ同じ」(本田雅一) – Engadget 日本版より

3機種の性能差はほぼなし。というか今年の16インチMacBook Proよりも早い。なんじゃこりゃ。MacBook Airはファンレスのなのにこの性能。

8万円のMac miniがこの性能。恐ろしすぎる。

Appleシリコンの現時点の弱点

ここまでM1チップの性能をベタ褒めしてきて、「ね、MacBook Airすごいでしょ?」とデータを引用しながらお伝えさせていただいてきたが、もちろん弱点もある。

例えば、こちら。drikinさんの動画の一場面。

徐々に負荷をかけていくので非常にわかりやすいのだが、これを見てわかる通りコマ落ちが発生している。

GPU性能は凄いのだが、drikinさんも言っているようにGPUを外付けしているようなPCと比べると性能の限界は見えてくる。

ただ、我々一般人がここまでの作業をするかと言われればそうではない人が多いと思うので、今出ているMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniで性能については十分だと思う。

また、現時点ではメモリの最大搭載容量が16GBであることもやや懸念点ではある。この点については次項で解説しよう。

ユニファイドメモリは今までのメモリと同じなのか?

ユニファイドメモリは8GBで十分?
M1チップは高性能になったから8GBで問題ないの?
メモリは16GBでいける?

と不安な声が多く、疑問視する声が多かったが、ここへきて結論が出始めた。

ユニファイドメモリであっても長く使うのであれば、メモリ16GBあった方が良い。

これが結論。

8GBに適しているのは「動画編集」「画像編集」「高グラフィックのゲーム」などをヘビーに行わない方たち。
ただ、今後、行う可能性がある場合にはメモリ16GBは絶対にあった方が良い。この考え方はIntel製チップのMacの時から同じ。

メモリについてあまり記述がないなーと思っていたら本田雅一さんが詳しく解説してくれていた。(本田さんの引用ばかりで申し訳なさを感じるが、いろんなメディアを周りまくれば周りまくるほど本田さんの解説が一番分かりやすいと感じた)

つまり、VRAM云々の話はあるけれども、アプリ毎のメモリ使用量は変わっていない。考えてみれば当たり前ではあるが、ユニファイドメモリになってもメモリが多ければ、たくさんのアプリを開いてタブを開いて作業をサクサクすることができる。だからこそメモリは16GBにしておいた方が長期的にはストレスなく使える。

この辺りいい情報ないかなーと思っていたら海外メディアにいい文章があったので一部拝借。

But if you combine the efficiency of the unified memory architecture with the speed of SSD storage, and consider most everyday use cases, I’m pretty sure that most regular users could get by with 8GB of unified memory—or, if you want to be absolutely sure, upgrade that to 16GB. (I did.)

With M1 Macs, memory isn’t what it used to be | Macworld

そう、これまでと全く同じ。重い負荷のかかるようなアプリを同時に立ち上げてしないのであれば8GBで十分だけど、長く使うのであれば16GBの方が…という結論になる。

少なくとも私ならメモリは絶対に16GBにする。

※ ユニファイドメモリとは?と内部の仕様について知りたい方は、是非とも、ユニファイドメモリってなんなの?16インチMacBook Proの発表はいつなのか…のコメント欄を参考にしてみて欲しい。素敵な読者さんたちがユニファイドメモリについて色々と情報を共有してくれている。

一旦まとめ

私が調べた上でわかっていること。

【メリット】

  • 動作速度がヤバい
  • この価格でこのスペックは驚異的
  • 非純正アプリも割とサクサク動く
  • 熱くならない

【デメリット】

  • GPU性能は強いが外付けGPU搭載のPCにはさすがに負ける
  • 一部、Apple製品間の連携機能がうまく働かない(Sidecarなど)

これらが今の時点でわかっていること。各社のベンチマーク合戦が終わり、実力者たちが実際の動作をレビューし始めたので非常にありがたい。

上位版を待つべき?私が今すぐにM1搭載のMacを買わない理由

私は先日、以下のような動画をアップした。

やや煽りタイトルっぽかったのでYoutubeに巣食う恐ろしい方々に○されるのではないか?とも思ったのだが、実際はそうではなくむしろ賛同の声の方が多かったことに驚いた。(コメントくださった方々ありがとうございます)

動画内でもお伝えしているが、私がM1チップ搭載のMacを今すぐには買わない理由としては主に、

  • 上位版を待ちたい
  • 今、動くMacがあるから
  • できることは同じだから

この3つ。

まず、上位版についてだがこの点については間違いなく発売される。エントリーモデルのMacBook Airと従来の上位機種がずっと同じスペックのまま放置されるとは考えづらい。

しかも、今の時点でぶっ飛んだ性能のエントリーモデルが発表されたのだから、上位版はもっとヤバい。怪物が生まれるはず。とんでもないやつが出てくるはず。それこそ、メモリ32GBは搭載できそうだし、GPU性能も格段に向上したものが出てきそう。

凄過ぎてベンチマークスコアなんて計測できないレベルのやつが出てくるかも。そう、初めてラディッツが孫悟飯の戦闘力を計測した時のように。(ドラゴンボールより)

Appleが何も考えずにエントリーモデルを出してくるわけがない。この裏にはとんでもない化け物スペックのMacたちが控えている。想像しただけでヨダレが出そう。隣でケーキを美味しそうに頬張る男子大学生の耳元で「上位版を待とうや。」と囁いてしまいそうになる。

そして、2つ目と3つ目の理由についてはこれまた書いてある通り。私は外出先では13インチMacBook Proや11インチiPad Proを使い、自宅では27インチiMacで作業している。

何も不便のない生活を送っている。ここに新しいデバイスが入り込む余地があるとしたらそれは私の作業効率を激変させるモンスターマシン、あるいは、連携機能がより向上されたM1チップ搭載のMac以外にはありえない。

今、私が買い換える理由というのは特にないわけだ。そもそも外出先でそれほど動画編集や画像編集をしたりすることはなく、むしろ軽快な作業をするためにiPad Proを持ち出すことが多い私にとっては必要性があまりない。

というわけで、2021年にモンスターMacが発表されたら資金をぶっ込みたいと思う。それまでは我慢。ぐぬぬ。

補足:Intel製CPU搭載のMacを選ぶ方

「Appleシリコンはどーせバグだらけだろうし、しばらくはIntel製チップ搭載のMacを選ぶだろう。」

というのが大方の味方だったし私もそう思っていたのだが、いまだに目立ったバグが報告されていないことから、Appleシリコンの安定性、完成度はかなり高いように思う。もちろん細かいバグなどはあるだろうが、これからはAppleシリコンのMacを買うのがいいと思う。

ただし、

  • メインで使うアプリがちゃんと動作しない人
  • GPU性能を重視する人

はいまだにIntel製CPU搭載のMacを選ぶ理由にはなると思う。

特にメインで使うアプリがちゃんと動作するかどうかはネットで確認をきちんとすることをおすすめする。日本語だけではなく英語で調べると多くの情報が出てくるの確認すれば購入してから後悔するということはないはずだ。

最後に「これから初めてMacを買う方は・・・」

いやぁ、だいぶデータが出揃ってきたので記事にしてみたけど、本当にワクワクする。とんでもないスペックすぎる。これから初めてMacを買う方はM1チップ搭載のMacを買った方が良さそうだ。

ただ、買うとか買わないとか以前に、もっと大切なこととしては「この時代に生まれて幸せ」ということ。こうやって技術の革新、ブレイクスルーが見られるのは滅多にない。iPhoneが発表された時のようなインパクトを私は感じている。

上位版が発売され、そして、iPadとiPhoneとの連携機能が強化されたとき、本当の意味でAppleが世界を席巻するのかもしれない。いやぁ楽しみ。これだからAppleはやめられない。

※要チェック→Apple公式のスペック比較表はこちら